安倍外交は完全に破綻した。

<米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領は21日、日米などが署名した環太平洋連携協定(TPP)について、選挙戦の公約通り、「就任初日に」離脱する考えを明らかにした。

 トランプ氏は就任後100日間の優先事項の概略を説明する動画メッセージで「われわれの法を回復し、雇用を取り戻すため、就任初日に大統領令で実行できる行動のリストを作成するよう、私の政権移行チームに指示した」と述べた。

 その上で「貿易に関しては、わが国に災難をもたらす恐れがある環太平洋連携協定からの離脱の通知を出すつもりだ。その代わりに、雇用と産業を米国に取り戻す公平な2国間貿易協定の交渉を進めていく」と言明した>(以上「時事通信」より引用)

 APEC会場でも安倍氏はTPPを推進しようと呼び掛けたようだが、各国の反応は冷ややかだったようだ。むしろオーストラリアは中国が提唱する貿易協定へ興味を示しているという。当たり前だろう、牛肉をはじめとする農産品や穀物などの輸出国の米国とTPPを発効させてオーストラリアにとって良いことは何もない。
 それよりも農産品の輸入大国に育ちつつある中国と組む方がオーストラリアにとって利益は大きい。日本でも「食糧安保」という観点からすれば日本の農業を守らなければならないのは論を俟たない。小泉ジュニアが何と言おうが日本の農業を米国に売り渡してはならない。

 幸いにしてトランプ氏は敢然と反グローバリズムの狼煙を上げ、その象徴たるTPPから離脱すると、再度意思表明した。安倍氏は50万円もするゴルフクラブを携えてトランプ・タワーにトランプ氏を訪問したが、かえってトランプ氏は娘を同席させて「私的雑談で、政治絡みで賄賂などは受け取っていない」と証人を仕立てる始末だ。
 米国には20ドル基準がある。政府員などが昼御飯などを奢るにしても、20ドルを基準にして贈収賄に当たるか否かの判定をするという。だからワシントンの飲食店には19ドル50セントの昼食のメニューがたくさんある。そこに安倍氏はテレビ・カメラの前をノコノコと50万円もするゴルフクラブを持参してトランプ・タワーに入っていった。

 当然、米国の次期大統領として政治絡みの込み入った話が出来るわけがない、とかんがえるのが常識だ。安倍氏は日常的に一人前数万円もする晩御飯をマスメディア経営者たちに奢っているから、そうした感覚はない。安倍氏の常識が国際基準からズレているのは明白だ。
 その程度の雑談の後に「トランプ氏は信頼するに値する」などと人物評をのたまうから「この男は馬鹿だ」と確信するしかない。そしてプーチン氏との会談で落胆している姿は、安倍氏の愚かさを証明した。プーチン氏とファーストネームで呼び合おうと、北方領土がどうにもならないことは明々白々だったはずだ。

 なぜ欧州諸国と一緒になって「ウクライナ制裁」としてロシアを経済的に厳しく締め上げなかったのだろうか。安倍氏のスタンドプレーとしても節度を超えるプーチン氏へのすり寄りは日本国民として情けない限りだ。
 情けないだけでない。明らかに日本の国益を棄損している。かつてムネオハウスを国後島にプレゼントし「人道支援」だと自画自賛した愚かな自民党議員がいたが、安倍氏の経済支援策もムネオハウスどドッコイドッコイだ。日本の領土に居座る連中に「人道的支援」などあってたまるか。北方領土の暮らしの酷さに全員が辟易して、さっさとロシア本土へ引き揚げるようにするのが日本政府の最善の策ではないか。

 根室や釧路などの対ロ貿易の窓口を閉じて、日本は「北方四島は日本の領土だ、ロシア人は北方領土から出ていけ」という態度に徹すべきだ。米国は頼りにならない用心棒だから「思いやり予算」を減額して、怒り心頭に達したトランプ氏が米軍を撤退させるように持ち掛ければ良い。そして日本の防衛は日本の自衛隊で行うべきだ。国連の要請であろうとNPOであろうと、決して海外へ派兵してはならない。それが現日本国憲法の定めるところだ。


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