足を踏んだ者に、足を踏まれた者の痛みは解らない。

<ディズニーの通販サイト「ディズニーストア(Disneystore.com)」が宣伝している新作映画関連の子ども向けハロウィン・コスチュームは、チャックで着脱する全身を覆うタイプのもので、マオリの半神半人「マウイ(Maui)」をイメージし、褐色の肌にポリネシア風のタトゥーが描かれ、草のスカート、骨で作ったネックレスを着用したデザインになっている。

 ニュージーランドの先住民政党、マオリ党(Maori Party)のマラマ・フォックス(Marama Fox)共同代表は、ディズニーに対し「他者の文化の信仰や歴史を食い物にして利益を得ようとしている」と強く非難した。

 また同国の人権委員会もニュースサイト「stuff.co.nz」に対し、「現在、太平洋(Pacific Ocean)地域全体のポリネシアの人々が、このコスチュームに対し自分たちの見解を述べており、重要なのは彼らの声だ。ディズニーがその映画のベースとしている文化をもつコミュニティーと人々の見解に耳を貸すことを願う」と述べた> (以上「AFPBB News」より引用)

 かつてアフガンに旧ソ連が侵攻していた当時、米国はアフガンを支援し旧ソ連に敵対する勢力に援助した。その旧ソ連に敵対していた勢力がアルカイダだった。だからアルカイダが使用していた武器は米国製だったし、米国軍の顧問団が一時アルカイダを軍事教育した。
 しかし時が経って旧ソ連が泥沼のアフガンから撤退すると、アフガニスタンの秩序維持のために米国が乗り出してアルカイダと敵対するようになった。それからが米国とアルカイダとの対立の歴史だ。

 米国はプラグマティズムの国だ。自分に役立つものは善で、自分に役立たないものは悪とする観念を持っている。だから米国の開拓史で白人に役立たない先住民を600万人も虐殺して少しも恥じない。
 さらに、米国を友好国とみなして石油や鉄鉱石などの資源を75%も依存していた日本に対しても、日本が軍事的に強大になりつつあるのを警戒して潰しにかかったのがABCD包囲網だ。つまり日本が太平洋戦争を決断せざるを得ない状態に追い込んだのは米国だ。帝国主義全盛期の当時の世界の常識からして、白人の列強国に従うことは植民地化されることを意味した。日本は米国などの植民地となるよりも、必敗を覚悟して開戦を決意した。当時の日本の指導者たちの悲壮な覚悟を我々は知るべきだ。

 米国に凭れ掛かり過ぎると危険だ。米国とは上述した、そうした権謀術数の国だからだ。今は日本が再び軍事強国にならないように様々な制約を日本に課している。そして日本の近隣諸国を日本の敵対国として存在させて、日本を絶えず米国の側に立たせるように仕向けている。それでも安心できない米国は日本の首都圏にいつでも日本を制圧できるように米軍を配置し、空域を支配している。
 プレイボーイは付き合う女性を決して信用しないものだ。なぜなら人は自分の人生観で相手を見るからだ。自分がプレイボーイなら相手も遊び女だと観る。同じようにプラグマティズムの国・米国は日本もプラグマティズムの国だと観念している。実利がなければ米国の陣営からいつでも離れていくだろう、と考えている。決して日本を信用していない。世界で唯一正規軍で立ち向かった日本に対する恐怖を米国は決して忘れない。

 中共政府の中国が内戦状態に陥ったり、あるいは北朝鮮の金政権がクーデターにより瓦解して、極東の日本に関するバランスが崩れた時に、米国はいかなる対応をするのかを日本は考えていなければならない。
 中共政府が倒れて新しい中国が成立し、北朝鮮も民主化して統一朝鮮政府が樹立して、日本に対する軍事的脅威がロシアだけになった時、米国は今まで通りに日本と友好関係を維持するだろうか。現オバマ大統領ですら、中共政府の中国と「友好関係」を取り結んで日本と対抗しようとした節がある。だから習主席は「太平洋を二分割して支配しよう」と米国に持ちかけるほど増長したのだ。米国がそうした意識を中共政府に持たせるほどオバマの米国は「対中融和策」を講じたと見るべきだ。米国はプラグマティズムの国だということを片時も忘れてはならない。

 ディズニーの世界戦略もまた勧善懲悪のプラグマティズムだ。だから先住民を悪とみなして殲滅しても良いと考えている。彼ら白人が先住民から彼らの地を奪い命までも奪ったことには無関心だ。
 有色人種にして米国流のプラグマティズムの国が一つだけある。それは中共政府の中国だ。平気で隣接諸国・民族を侵略虐殺して恥じない。その所業はアジアの各民族とはかけ離れた白人の帝国主義と全く何も変わらない。国際社会が経験した欧米列強による植民地・帝国主義を周回遅れで実践している。だから中共の中国も決して信用してはならない。いつ掌返しするか分かったものではない。米国への「忠誠ごっこ」を安倍自公政権は一人で続けているが、米国は「忠誠ごっこ」に付き合うほどお人好しではない。プラグマティズムの国だということを決して忘れてはならない。


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