戦争指導者は安全な場所に隠れ、犠牲者は常に女・子供などの市民だ。

<トルコ南部で20日に発生した自爆テロ事件について、エルドアン大統領は「自爆犯は12歳から14歳の子どもである」と明らかにしました。

 この事件は、トルコ南部のガジアンテップで20日、屋外で行われていた結婚式の最中に爆発が起き、出席者ら51人が死亡したものです。AP通信によると、現在も69人が病院で手当を受けているということです。

 その後、トルコのエルドアン大統領は、21日の会見で「自爆犯は12歳から14歳の子どもである」と明らかにしました。これまでに犯行声明は出ていませんが、エルドアン大統領は捜査当局の情報として、過激派組織「イスラム国」による犯行との見方を示しています>(以上「JNN」より引用)

 トルコの結婚式場であった自爆テロの実行犯は子供だったというのは衝撃的だ。年端も行かない子供を洗脳して、指導者たちの思惑のために自爆させる、というのは決して許されないことだ。強い怒りを覚える。
 戦争とはそうしたものだ。犠牲になるのは女・子供の市民で、戦争を指導する幹部連中は安全な場所に避難している。安倍氏は勇ましくも「日本の国際貢献」のために自衛隊の海外派兵の道を開いたが、自分自身が銃を担いで出掛けることは決してない。

 それなら誰だって勇ましくも好戦的な言辞を吐ける。尖閣諸島に接近する中国漁船(公船の偽装という説もある)や中国公船などを攻撃しろ、と勇ましい言辞を唱える人たちは、自分たちは決して現地で銃把を握らない人たちだ。
 いかにして戦闘を回避するか、というのが政治のあり方だ。戦闘を指揮し人を殺害して高揚感と使命感を掻き立てて指導力を掌握しようとするのは最悪の政治家だ。

 近・現代世界の戦争を見ると、先の大戦にしろ何であれ、戦争指導者は決して前線で戦わない。前線や空爆で死傷するのは兵隊や無辜の市民たちだけだ。その決定版が東京大空襲であり、広島・長崎への原爆投下だ。
 そうした作戦を指揮したルーズベルトやトルーマンなどの大統領は決して前線本部にいなかった。彼らはワシントンの安全地帯で戦争を議論していた。

 ISの戦闘指導者たちと米国をはじめとする欧米諸国の「テロとの戦い」を宣言している政治指導者たちと、何処が異なるというのだろうか。いかなる陣営にいようと、戦争(もしくは戦闘、もしくは自爆テロ)は卑劣極まりないという現実を知らなければならない。
 そして戦闘員がいなければ、自爆テロを実行する人がいなければ、戦争は起こらない、という事実を知るべきだ。つまり国際的な「非戦闘員たるべき人」の教育プログラムをすべての人類に課すべきだ。

 人はいかなる理由があろうと、決して戦闘行為を行ってはならないし、戦争によって他者の命を奪ってはならない、という教育を徹底させるべきだ。そして戦争を指揮する人たちは「凶悪な犯罪者だ」という教育を徹底させるべきだ。
 だから「テロとの戦い」などと安倍氏が叫ぶのはお門違いだし、米国の要請や国連の要請に従って「自衛隊を派兵する」という「戦争法」は過ちだ。日本は日本の国土を侵略され、日本国民に危害が及ばない限り、自衛隊に戦闘行為をさせてはならない。自衛隊とはまさしく「自衛」のための「軍隊」だ。少なくとも、地球上で日本だけでもそうした「専守防衛」に徹底しようではないか。


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