日本の終戦記念特集報道に強い違和感を覚える。

 戦争そのものを賛美する気持ちは毛頭ないが、米軍による市民大虐殺攻撃を一切批判しない日本のマスメディアにも強い違和感を覚える。確かに戦争に負けはしたが、日本国民を殺戮の標的とした米軍の執拗な都市部に対する攻撃に対して、一切批判しないのはいかがなものだろうか。
 原爆碑に刻まれた主語不明な「繰り返しません」という文章も、一度徹底的に検証すべきだ。戦争だから殺戮しあうのは当然だとしても、戦争には外交の最終手段としての作法がある。それを定めたのがジュネーブ条約だ。

 当然、日本はもとより米国もジュネーブ条約を批准していた。そりによると非戦闘員の殺戮は禁止されている。しかし米軍は日本の家屋を焼き尽くすための「焼夷弾」を開発し、都市攻撃に絨毯爆撃としてバラバラと雨霰と投下した。そうすればどうなるか、米軍は十二分に承知した上で東京にも大阪にも名古屋にもその他あらゆる都市に投下した。
 そしてトドの詰まりは原爆投下だ。これほどアクドイ非戦闘員大虐殺が米国によって行われた事実に対して、一言一句たりとも日本政府は公式に抗議していない。戦後71年間に一度たりともだ。

 それが米国を増長させた。世界の警察国家と己惚れて増長し、中東で飛んでもない軍事侵攻を可能にさせた。その責任の一端は米国に一切抗議して来なかった日本政府にもある。
 非は非として、是は是として、抗議し助成するのが日本の立場だ。そとうした日本が嫌なら、米国は日本国内に駐留しているすべての米軍を直ちに撤退させれば良い。

 米軍が日本から撤退すれば中国が攻めてくる、と中国脅威論を説く人たちがいるが、彼らは中国が本気で日本と戦争ができると思っているのだろうか。中国は張子の虎だ。それもかなり張りボテの中身のない張子の虎だ。
 中共の中国と日本とを同一視して論じるのはやめた方が良い。中国民は中共政府に「忠誠心」など微塵も持ってはいない。役立たずの政府なら中南海から追放して、新しい「有能」なご主人様を迎え入れた方が良い、というのが中国民の一般的な考え方だ。

 日本と紛争が始まると同時に、中共の中国は瓦解する、というよりも中共の指導者たちは中国内から逃走する。そのための準備は終わっている。海外へ莫大な資産や親族を移転させている、それは習近平氏とて論外ではない。
 だから、米軍に日本を守ってもらう必要はない。いつでも日本から撤退して頂いても構わない。日本の防衛は日本国民が担う。それが世界の常識的な考え方だ。だから、日本政府は米国のためにも米軍が無抵抗な日本国民を虐殺した事実を告発し、米軍を批判すべきだ。それが日本の未来にとって極めて常識的な論理展開の端緒となるだろう。


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