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<衆院の向大野新治事務総長は26日午後、記者会見し、相模原市での殺傷事件で逮捕された植松聖容疑者が事件前に衆院議長公邸を訪れ、障害者の殺害を予告する内容の手紙を渡したことに関し、「軽々に扱うことなく警察官に連絡した。適切な対応だった」と述べ、対応に問題はなかったとの認識を示した。

 向大野氏によると、植松容疑者は2月14日に議長公邸を訪れ、議長宛ての手紙を渡そうとしたが公邸職員に受け取りを拒否されたため、翌15日も再び訪問。その際、土下座などの不審な行動を見せ、立ち退く様子がみられなかったため、職員が手紙を受け取ったと説明した。

 衆院事務局は、手紙の内容から同日中に警察に通報。16日には、警察から、「植松容疑者に厳しく注意した」との趣旨の連絡があったことも明らかにした>(以上「時事通信」より引用)

 神奈川県立障害者施設で凄惨な事件が起きた。26才の元職員が大勢の障害者を刺し、19人を殺害し、26人に傷を負わせた。
 動機は「意思疎通できない障害者はいなくなれば良い」と思ったという。「ジジイ、ババアはいなくなっても誰も困らない」とも言っていた。
 2012年12月に臨時職員として障害者養護施設に就職し、翌年4月に正職員になったという。しかし今年二月に自主的に退職したというが、勤務していた間に障害者に度々暴力をふるっていたようだ。

 衆議院議長宛の手紙を手渡すために議長公邸を訪れたという。その手紙には今回の刺殺事件を思わせる「作戦内容」を書いている。
 手紙の内容の異常性から警視庁は神奈川県警に連絡し、神奈川県警は相模原市は通知し、今年二月19日に施設を退職した植松某を精神病院に「措置入院」させ、体内から大麻使用の陽性反応があったという。

 しかし植松某は10日ほどで精神病院を退院し、その後は野放しになっていた。常にハイテンションで支離滅裂な主張を繰り返しツイッターにアップしていたという。
 その動画は削除されているようだが、当時のものがテレビにニュースの一部として流れていた。確かにハイテンションで意味不明な自己主張を繰り返し、体に入れた「刺青」を見せびらかしたりしている。

 この異常な青年を生み出した家庭や彼の周囲にいた人たちはいったい彼にいかなる接し方をしてきたのだろうか。植松某は大学を出て教師になりたかったようだが、「刺青」によりその道を閉ざされたと呟いているが、教師を目指すような能力があってそうした社会常識がなかったのだろうか。
 施設は防犯カメラを16大増設し警察も警戒をしていたが、植松某による大量刺殺事件を防ぐことは出来なかった。肉体的・精神的に自立できない障害者に対して「生きていても仕方ない」などといったジコチューな妄想に憑りつかれ、安楽死させる方が良い、などといった日本では終末医療ですら認められていない「安楽死」を障害者に自ら適用させたつもりなのだろう。

 だが、それは明らかに「傷害」であり「殺人」だ。いかなる言い訳も理屈も通用しない。殺人事件には刑法の適用を受けるしかない。精神異常で精神病治療の措置入院、つまり「無罪」を適用させてはならない。
 いかに障害を持っていようと、人は人として生きる権利がある。そのための障害者施設だ。「ジジイやババア」がいてもいなくても良い存在、だなんて暴言もいいとこだ。年齢で人を差別して良い理由は何もない。老人を人生の先輩として敬えない青年は自身が長生きして敬ってもらえない寂しい老後を過ごすことを覚悟しなければならない。

 残念ながら人はすべての人が等しく健康でない。生まれながらにして何らかの障害を持っていたり、病気や事故で障害を得たりする。
 障害者を抹殺すれば税金が浮く、という発想を植松某は持っていたという。26才の青年は心の大事な部分が欠落していたようだ。彼が教師不適だったのは「刺青」が入っていたことではなく、「刺青」を入れた心に教師不適の問題があったのではないだろうか。成長段階で心の成長を促す「教育」を義務教育課程に充足する必要を改めて感じる。


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