中国の「やり得」を許してはならない。

<東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議は25日、ラオスの首都ビエンチャンで臨時会議を開き、共同声明を発表した。声明は、中国による人工島造成などを念頭に「南シナ海での最近の動きに深刻な懸念」を表明した。南シナ海のほぼ全域に権益が及ぶとの中国の主張を退けた仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決には言及しなかった。一方、岸田文雄外相は同日、中国の王毅外相と会談し、仲裁判決の受け入れを求めた>(以上「毎日新聞」より引用)

 中国は南シナ海の覇権に関して国家的な名誉にかけて仲裁裁判所の裁定を認めるわけにはいかないのだろうが、世界は中国の無法行為を黙認してはならない。中国は世界の中で存在している、という認識を中共政府に認識させるために世界は連携すべきだ。
 アセアン会議では親・中国のカンボジアなどに中国が働きかけて「南シナ海」という文言を書き込まないようにと、中国包囲網の形成を阻止したようだ。そうした働きかけに応じる国のだらしなさには驚くが、日本はそれに怯まず中国包囲網の罫線に全力を挙げるべきだ。

 そして国際的な機関の裁定も聞き入れないことに対して、日本は国連安保理に提訴すべきだ。安保理は紛争の処理を行う機関だから、その安保理の常任理事国が紛争の種になっていることを西洋諸国に認識させるためにも提訴しなければならない。
 中国の「やり得」を許してはならない。そうした恥知らずな「やった者が勝ち」ということかまかり通れば、国際秩序は破綻する。そのための国連であり、国連の最大の機関「安全保障会議」ではないだろうか。

 ロシアのドーピング問題もしかりだ。世界は選手の健康のために薬物で筋肉を増強したり興奮させたりするのを禁止している。それに反して薬物を使用して「バレなければ良い」という考え方が国家ぐるみだったというのには驚くし、それに対するペナルティを緩和しろと騒ぐのにも驚く。
 選手がかわいそうではないか、という風潮も強いようだが、ロシアの国家ぐるみのドーピングが露見したのは「選手による内部告発」だったことを忘れてはならない。他の選手は知って素知らぬ振りをしていたことになるが、それでも選手たちがかわいそうだろうか。薬物使用をしないでドーピング選手に敗れた選手もいることを忘れてはならない。断じて無法の「やり得」を許してはならないのだ。

 日本は法に従うことが必要だ。いかに解釈であろうと、一政権が改憲してはならない。立憲主義国家であるなら順序をたがえては「無法」になることを政治家が自ら示すべき立場ではないか。
 岸田外相もアセアンでほかの国の外相に中国包囲網を築こうというのなら、まずは自らの内閣がやっている憲法無視に対して自らは言及すべきだろう。「やり得」を許してはならない。


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