トランプ氏の主張はグローバリズムからアメリカニズム。

<大会最終日の21日、党から大統領候補に指名されたトランプ氏が登壇し、指名受諾を宣言。その後に演説し、「我々は米国を最優先する。グローバリズムでなく、アメリカニズム(米国主義)が信条になる」と強調。「米国を最優先しない政治家が率いる限り、米国は他国から尊敬されない」とオバマ政権を批判した。

 貿易政策では、TPPについて「米国の製造業が破壊されるのみならず、米国が外国政府の支配下に置かれる」と指摘。「米国の労働者を傷つけ、自由と独立を脅かす、いかなる貿易協定にも署名しないと宣誓する」と主張する。米国の雇用回復と企業の国外流出に歯止めをかけるとも強調>(以上「朝日新聞」より引用)

 共和党の大統領候補になったトランプ氏はグローバリズムからアメリカニズムに舵を切り替えるという。もちろんグローバリズムの権化「TPP」にも大反対だ。
 日本の隷米ポチの安倍自公政権は未だにTPP批准に前のめりの政策を掲げている。20兆円規模の補正予算の中にもTPPを見据えた農業拠点施設整備を掲げて、農家の懐柔に乗り出している。

 安倍自公政権の「国民の生活が第一」に背を向けた、国民から消費増税で可処分所得を奪って、国民を貧困化するデフレ化経済にしておいて、企業には法人減税を行うという能天気ぶりだ。
 この国の経済の「需要不足」という根本的な病理が安倍氏には理解できていないようだ。しかしトランプ氏は的確に米国経済の原因を把握し、米国第一に政策を切り替えると宣言している。TPPに反対しているのは民主党の大統領候補になったクリントン氏も同じだから、日本が批准してTPP並みの国内構造改革を行って、米国の1%様に日本をそっくり差し出すつもりのようだ。これほど確信的な売国奴はいない。

 国内需要を少しでも喚起しようとするのなら海外移転する企業にはペナルティを課すぐらいの政策を実施すべきだ。トランプはすでに明確に打ち出している。
 ピエロのようだと笑っていたトランプ氏はここに来てアメリカニズムを打ち出すことによって米国民の広範な支持を得ている。しかし日本ではグローバリズムを推進する安倍氏が依然として高い支持を得ている、というのはマスメディアに責任がある。マスメディアが正しく事実を伝えていないからだ。中国に進出した日本企業が「焼き畑経営」でアジア諸国へ再移転しているうちに、日本国内で蓄積していた生産技術や匠の技が企業から失われている。企業の技術や匠の技はそこで働く労働者の中に蓄積されている、という事実を認識していないようだ。現実として、中国へ生産工場を移転させた企業は労働者とともに生産技術を革新したり改善することはない。

 そうしたグローバリズムの悪しき面に目を向けず、短期的利益の最大化にのみ狂奔してきた企業のツケが回ってくる。企業の生産効率向上の鈍化という現実に経営者が気付いた時、企業は身売りする段階になっていた、という現実が起こっている。
 グローバル化や多国籍業という、奴隷を使役した欧米文化圏の概念に日本国民が乗ってはならない。グローバル化は経営者が数十億円も報酬を手にし、労働者とは異なる豪華な別室で食事する文化で育った連中のやることだ。決して日本国民が真似をしてはお門違いというものだ。家族経営を行い、労働者を大事にする文化の中で日本は高度経済成長を果たした。そのことを決して忘れてはならない。


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