中国は仲裁裁判所の判断に従うべきだ。

<中国政府は13日午前、予定していた貿易統計の会見を延期し、判決への反論会見に差し替えた。会見では中国の立場を説明する「白書」を発表。歴史的経緯から「中国の領土だという基本的事実を変えることはできない」とし、判決を無効と主張した。白書は中国語のほか英語、ロシア語、アラビア語など計9言語で出版された。

 会見で外務省の劉振民次官は「仲裁裁判所が合法的な国際法廷ではないことを説明したい」とし、裁判官5人のうち4人が「欧州出身者だ」と指摘。「国際法廷は世界各種の文化と主要法体系を代表して構成するという、国連海洋法条約の定めに反する。彼らがアジアの文化を理解しているのか」などと批判した。

 さらに、5人の給与にも言及し、「国際司法裁判所や国際海洋法裁判所の判事の報酬は国連が支給しているが、5人は金を稼いでいる。フィリピンのカネだ」などと述べた。判事の選定方法や適性も含めて手続きの「違法性」を主張した形で、「国際法史上、悪名高い判例となった」とも断じた。
 また、仲裁裁判の審理の過程で十分な海域調査をしていないとし、技術的な観点からも判決には問題があると強調した>(以上「朝日新聞」より引用)

 中国はいかなる三百代言を費やそうと、南シナ海全域とも見える地域を中国領海と主張するのには無理がある。歴史的に中国の領海だ、と歴史を持ち出すのは却って中国にとって不都合ではないだろうか。
 中国は少なくとも海洋国家ではなかった。歴史的には、南シナ海はフィリピンやベトナムなどの国々が漁場として利用してきた。むしろ中国は「歴史的」な観点を持ち出すなら、中国は現在支配下に置いている東北部(旧満州)やチベットや新疆地区やモンゴルなどを手放さなければならないだろう。

 中国の膨張主義は先の大戦までで終焉した帝国主義そのものだ。当時の中国は西洋列強や日本などによって領土を蚕食されていた。その中国が半世紀以上も遅れて帝国主義の亡霊のように暴れて世界に混乱を招いている。
 世界に冠たる中国でありたいのなら、世界の慣習に従うべきだ。中国の独善が通るほど世界は「未開」ではない。先の大戦まで、欧米列強は「未開」な地域を武力制圧して植民地化して自国のインフラ整備に搾取した富を湯水のように消費した。しかし、それは先の大戦までのことだ。

 あらゆる人類が協調し、すべての地域の人々を尊重しあわなければならない。人類にとって地球はそれほど広くない。すでに地球は「有限だ」という観念が世界で共有されている。中国だけが我がままを通すことは出来ない。いつまでガキの振る舞いをするつもりなのか、と中共政府は世界各国から冷ややかな視線で見られているのを知るべきだ。


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