中国の暴発に備えよ。

<防衛省は20日、中国軍の情報収集艦が19日午後から20日午後にかけて、沖縄県・尖閣諸島南方の接続水域の外側の公海上を東西に複数回往復して航行したことを確認したと発表した。

 接続水域や領海には入らなかったが、防衛省は「今までにない特異な動き」としており、中国軍の動向について警戒監視を強めている。
 これに関して外務省は20日、金杉憲治アジア大洋州局長が在日中国大使館の次席公使に対し、中国軍の活動全般への懸念を伝達した>(以上「時事通信」より引用)

 いよいよ中国は破れかぶれになっているようだ。日米印共同軍事訓練の実施に対して、中国はインドと日本に対して挑発的行為を繰り返している。
 インドに対して中国はインド東北部の国境を越えて250人程度の部隊を侵入させた。日本に対してはご存じのように尖閣諸島や沖縄に対して接続水域に侵入したり、日本の領海を通過したりした。そして今回の接続水域のすぐ外側を中国戦艦が往復するという挑発行為を繰り返している。

 中国は孤立を深めている。一時は好調な経済を背景に世界覇権国家への道を目指していたが、オバマ氏が対中融和策の誤りを認識して強硬姿勢に転じてから習氏の世界戦略は狂い始めた。
 もとろん欧州諸国を巻き込んだAIIBは創設当初から失敗なのは明らかだ。アジア開発銀行の日米に対抗するために設立したAIIBは中国にとって荷が重すぎた。そして副代表に韓国を据えて日米から韓国を離反させようとしたが、中国経済の悪化の影響をまともに受けて韓国の方が中国よりも先に失速しそうな事態となって韓国は日米に頼らざるを得なくなり、中国の目論みは瓦解した。

 習近平氏は国内統治においても強権的になっている。ジャーナリストたちを拘束したり書店経営者たちを拘束したりして情報統制を強めようとしている。しかしネットが発達した社会で国民から習氏にとって都合の悪いすべての情報を遮蔽するのは困難だ。
 社会主義の国で資本主義により経済発展させるという荒唐無稽な芸当がいつまでも出来るわけがない、というのは鄧小平氏がそうした手法を採用した当初から指摘されていた。その制度矛盾が結果として現れ出した。

 習近平氏は強権化するよりも民主化すべきだった。政権維持のための習氏による腐敗幹部の摘発よりも、民主化することにより国民による政権交代を可能にすべきだった。
 経済成長の果実を軍拡に注ぎ込むよりも、まずは社会保障の充足に回すべきだった。格差なき社会は社会主義国家の依って立つ基本原理ではなかっただろうか。しかしジニ指数が0.6を超えるという(0,4を超えると暴動が起きる状況といわれている)中国の状況はいつ内乱が起こっても不思議ではない。

 国内の政情不安を国外に戦争を仕掛けて国民の目を逸らそうとするのは古今東西の暗愚な政治指導者が執ってきた手法だ。中国がいつ暴走するかわからない状況になっていることを、日本のマスメディアは殆ど報じていない。この国のマスメディアは一体誰のために存在しているのだろうか。
 安倍自公政権は日本国民のためではなく、もっぱら米国の1%のための政治に執着しているし、この国のマスメディアは国民に成り代わって第三の権力を行使するよりも、安倍自公政権の晩餐会の仲間に加わっている方が重要のようだ。実に腐り切った政権とマスメディアたちだ。国民はそうした現実をしっかりと認識して、参議院選挙で明日の日本の政治をしっかりと選択しなければならない。


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