出処進退を潔く行わなかった舛添都知事、辞表を出すも遅きに失した感が強い。

 轟轟たる非難の中、やっと舛添都知事が辞意を固めたようだが、この二か月にわたる舛添氏のネバリは一体なんだったのだろうか。夏のボーナスも手にし、参議院選挙と同時選にならなかったことから50億円もの費用支出を余儀なくさせた舛添氏の罪悪は有権者諸氏は胸に強く刻むべきだ。
 この程度の品格なき男が都知事にまで上り詰めるのが民主主義の最大の欠陥だ。街頭で「舛添辞任」という一報でインタビューすると、バカの一つ覚えのように「今度は若い人になってもらって、」とオバチャンがのたまっていたが、なぜ「品格ある人になってもらって、」というコメントが出ないのだろうか。

 若くても卑しい人物はゴマンといる。若い、イケメン、ベッピンというだけで中身が何もない人物が選挙で当選しているではないか。男も女も政治家を目指す人物に卑しい品格なき人たちがワンサカと集まって来るのに驚かざるを得ない。
 舛添氏は集中審議で延命を乞うのに「リオ・オリンピックに都知事として行きたい」と意を表明したのにはひっくり返るほど驚いた。平和の祭典には次期開催都市の知事として相応しい人物が行くべきで、公私混同・巨額の海外出張費乱費の卑しき人物に大きな顔をして行ってもらいたくない。

 参議院と都知事の同時選なら都知事選50億円の十分の一以下で済んだはずだ。舛添氏は都知事を辞してまでも都民に巨額負担を支払わす。東大出で知能は良いかもしれないが、品格卑しき人物は政治家になるべきではない。
 「都知事が二流のビジネスホテルに泊まってはいけないでしょう」という名セリフを舛添氏の口から出た時に、「ああ、この人は二流のビジネスホテルに泊まる人たちを常に見下しているのだな」と感じた。

 舛添氏はファーストクラスで海外出張し、スイートルームに泊まってこの二年有余の任期の間に2億円もの海外出張費を乱費した。予算を審議しているはずの都議会も海外出張費のチェックはどうなっていたのだろうか、それとも都議たちも海外出張で都知事の出張基準に合わせてもらいたいと下衆の思惑が働いていたのだろうか。
 東京都民は舛添氏を辞任に追い込んで溜飲を下げるのではなく、都議会のチェック機能はどうなっていたのか、都議へも厳しい批判の目を向けるべきだ。この国は官僚といい政治家といい、タックスイーターたちが余りに大きな顔をし過ぎている。


このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。