民進党はアベノミクス失政を追及する資格があるのか。

<民進、共産、社民、生活の野党4党は、安倍内閣に対する不信任決議案を31日に衆院に提出する方針を固めた。安倍晋三首相の消費増税再延期方針に対し、「アベノミクスの失敗だ」として内閣総辞職を求める。30日に国会内で4党の党首会談を開き、確認する。

 提出に慎重だった社民党も同調する見込みだ。民進党の福山哲郎幹事長代理は29日、NHK番組で首相の増税延期方針について「アベノミクスは失敗したから、消費税を上げられない」と批判した。そのうえで「不信任に十分値する」との考えを示した。

 共産党の小池晃書記局長も同番組で「日本経済を壊した責任を認めず、世界経済が悪いから消費増税先送りだと言っている。政権を任せるわけにはいかない」と総辞職を求めた。社民党の又市征治幹事長は「増税ができる環境を作れなかったのは、アベノミクスが失敗したということだ」と語った>(以上「毎日新聞」より引用)

 アベノミクス失敗の原因は国内需要の喚起と創出をしなかったことにある。国内需要創出には国民個人の可処分所得を増やして、国内総需要の増大を喚起する政策を実施すべきだった。
 しかし安倍自公政権は個人の可処分所得を減少させる「派遣業法を破壊」して非正規を増加させ、国民の個人所得を減少させる方向へ舵を切った。最悪なのは個人の可処分所得から直接税を奪い取る消費税を増税したことだ。それで国内需要が創出されるわけがない。

 それを野党各党が批判するのは理解できるが、唯一民進党だけは批判せざるを得ない。なぜなら消費税10%を唱えた元々の政権は民主党だ。それは誤っていると、私は当初から何度も批判してきた。
 小沢一郎氏とその仲間たちは民主党の方針に反対して離党した。彼らこそが民主党の中の正統な「民主党」だ。現在の民進党は国民の生活が第一の政治に背を向けた、財務官僚に支配された政党に過ぎない。その実態を自己批判して民進党は「国民の生活が第一」の政治を推進する正当だと国民の前で頭を下げて、小沢一郎氏とその仲間たちに詫びなければならない。

 物事と筋道を有耶無耶にしたまま安倍自公政権を批判しても、多くの国民は腑に落ちないだろう。民進党がそのまま政権を取っていたなら、安倍自公政権と同じ政策を遂行していた可能性がある限り、民進党の安倍内閣不信任は民進党不信任にブーメランとして帰ってくる。
 なぜ民進党は財務官僚たちと手を切って、国民政党に回帰しないのだろうか。政治家は国民に信を受けてバッジをつけているのであって、財務官僚のお墨付きをもらって政治をしているのではない。

 そうした簡明なことを自己批判しない民進党のご都合主義には反吐が出る。民進党は小沢一郎氏に詫びるべきだ、詫びない民進党なぞ台に自民党に過ぎないとして、私は金輪際信用しない。


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