また「付き纏い」による痛ましい事件が起きた。

<21日午後5時5分ごろ、東京都小金井市本町6丁目の雑居ビルで、近くにいた人から「男が刃物で女性の首を刺した」と110番通報があった。警視庁によると、女性は刃物で刺されて意識不明の重体。小金井署は現場にいた住居、職業ともに不詳の自称岩埼友宏容疑者(27)を傷害容疑で現行犯逮捕し、発表した。

 署などによると、刺されたのは東京都武蔵野市在住で都内の私立大学3年生冨田真由さん(20)。首など20カ所以上に刺し傷があり、仰向けで倒れていた。岩埼容疑者は「刺したことに間違いない」と容疑を認めているという。現場には折りたたみナイフが落ちていた。

 冨田さんはアイドル活動もしており、この日は現場の雑居ビル地下1階のイベントスペースで、午後7時から開かれるライブイベントに出演予定だったという。

 警視庁の説明では、冨田さんは5月9日、自宅近くの武蔵野署を訪れて岩埼容疑者の名前をあげ、「ファンの男から、ブログに執拗(しつよう)な書き込みをされている」と相談。その後も、電話などで署に複数回連絡をしていたという。事件2日前の19日には、当日の21日のイベントに参加するとの報告があり、武蔵野署が小金井署に「110番通報があれば防犯指導をするように」と伝えていた。ただ、発生前に通報はなかったため、事前の対応はしていないという>(以上「朝日新聞」より引用)

 ストーカーによる付き纏いを警察に相談していたにもかかわらず、ストーカーによる傷害事件がまたまた起きてしまった。付き纏いをすべて「傷害事件予備軍」だと規定することは出来ないし、付き纏われている女性にSPを付けることも困難だ。
 しかし誰かと一緒に行動することは出来るだろう。たとえば同じアイドルグループの仲間や暇な高齢親族などが一緒にいればそう簡単に障害行為を実行することは出来ない。なぜそうした防衛策を警察は指導しなかったのだろうか。

 そしてアイドルに付き纏うといった現実と仮想とを識別できないほど幼稚な大人が出来てしまうのだろうか。コスプレを楽しむ人たちは現実と仮想とのギャップを楽しんでいるように見え、コスプレイヤーたちに恋慕して傷害事件に至るとは考えにくいが、それは私の単なる「仮想」だろうか。
 現実に存在する女性に恋するのではなく、仮想により作り上げた「女性」に恋する若者たちは相手が仮想だから仮想のまま自分単独の存在にしても構わない、というジコチューの思惟に囚われてしまっているのだろうか。しかしいずれにせよ、他者を傷つけ殺害する行為は断じて許されることではない。

 警察も付き纏われを相談してきた女性に貸し出す「GPS付警報機」を開発してはどうだろうか。痴漢被害から身を守るために小中学女子などが携行している「警報機」に、GPS機能と110番通報機能を備えた「付き纏い被害防止警報機」だ。
 そうした危機を相談女性に携行させ事件被害から身を守るのに有効ではないだろうか。それは機器についているひもを引っ張るなりボタンを押せば大きな警告音を発すと同時に、110番通報する仕組みを兼ね備えたモノだ。当然GPSも付いていて、警察で即時に場所を規定できるようにしておく。そのような身を守る防衛機器を相談女性に持たせることなども考えてみる段階ではないだろうか。


このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。