日本国民の「狂気性」はどの程度か。

<「一つの国からの核物質撤去としては歴史上、最大規模だ」。オバマ米大統領は1日の全体会合で、日本が500キロを超える高濃縮ウランとプルトニウムの撤去計画を進めていることを紹介し、最大級の賛辞を贈った。しかし、日本の取り組みは順調とは言い難い。

 FCAのプルトニウム331キロは米サウスカロライナ州にある「サバンナリバー核施設」(米エネルギー省所管)に向けて輸送中とみられるが、同州が核物質の最終処分場になることを警戒する知事が、エネルギー長官に輸送停止を要請する事態になっている。

 しかも日本が保有するプルトニウムは、核兵器約6千発に相当する約48トン。米国へ輸送されるのはごく一部にすぎない。日本国内では、原発の使用済み核燃料を海外などの工場で再処理して抽出されたプルトニウムを、原発で再利用する目的で蓄積しているのだ。

 米大統領選の共和党候補者指名争いをリードする実業家のトランプ氏が、日本の核武装を容認する考えを示し物議を醸しているが、関係者によると、日本が再処理にこだわり続けていることなどから、米政府内にも、日本が将来、核武装する可能性を完全には否定できないとする向きもある>(以上「西日本新聞」より引用)

 核軍縮をオバマ氏が提唱してノーベル平和賞を受賞してから、一向に進展がないのは残念な限りだ。地球を何万回も破壊しつくす核兵器を所有している人類はまさしく狂気そのものだ。人類は「狂気の世紀」を生きている、といえるだろう。
 それが文明といえるのか、科学技術は必ずしも文明を進めるものではないようだ。むしろ科学技術の進展により巨大化した人類の影響力が却って精神文明の退廃をもたらしているかのようだ。

 核拡散を望まないのはオバマ氏も私も同じだが、オバマ氏の場合は核保有国の大統領として核保有の軍事的優位性を保持していたいと思う独善性と背中合わせだ。私の場合は多くの日本国民がそう願っているような、核兵器によりジェノサイドがいかなる国民にあっても行われてはならないという強い意志だ。
 そのために核兵器をいかなる国であろうと保持すべきでない、というのが私を含めた多くの日本国民の思いだ。いかに大量のプルトニュウムを保有していようと、それは原発を稼働した結果生成されたものであって、核兵器を所有する意図で保有しているのではない、という日本国民の多くは理解している。

 しかし日本の核爆弾六千発分に相当するプルトニュウムがあるという事実は驚きだ。核爆弾の開発科学技術は80年以前のもので、別に最新ハイテク技術ではないし、日本にある科学技術レベルで簡単に開発できる。日本がその気になれば半年で高性能核爆弾が製造できる、という。
 しかし永遠に日本は核爆弾を製造しない。「狂気の世紀」を終わらせるために、日本は主導権を取って世界各国に働きかけるべきだ。そのためには米国の核の傘から抜け出して、日本国民は中国やロシアや北朝鮮の核の脅威からいかにして自由になれるのか平和への戦略を構築しなければならない。

 安易な米国依存は日本が世界平和に寄与する国になれないことを示している。ガキの陣取り合戦の「米国組」に入っていながら、世界に向かって中立的な立場から核廃絶の提唱をすることは出来ない。
 安倍氏は米国の後塵を浴びることを無上の喜びとして、米国の戦争に自衛隊を差し出すことに誇りを感じている「狂気の政治家」だ。自衛隊員が日本の周辺以外の他国で戦死するまで、日本国民は安倍氏の「狂気の暴走」を許すのだろうか。「戦争法」廃棄へ向けて、日本国民の「狂気性」が試されている。


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