北朝鮮の「大量破壊兵器」には寛容な米国。

< 北朝鮮は2日、国際海事機関(IMO)などの国連機関に対し、月内に衛星を打ち上げる計画を通知した。長距離ミサイル技術の開発が進む可能性がある。

米国のラッセル国務次官補(東アジア担当)は2日、北朝鮮がいかなる衛星打ち上げを行っても、国際義務の「重大な違反」に当たると批判。国連制裁強化の必要性をさらに強く訴えるものとの認識も表明した。

��MO報道官はロイターへの電子メールで「北朝鮮から2月8━25日の間に、地球観測衛星『光明星(Kwangmyongsong)』打ち上げに関する情報を受け取った」と語った。

国際電気通信連合(ITU)も、北朝鮮が2日、非静止軌道に4年間機能する衛星を打ち上げる計画を通告した。ITUがロイターの取材に明らかにした。

��TUは、北朝鮮から寄せられた情報が不完全で、追加情報を求めていると説明した。

国営の朝鮮中央通信社(KCNA)によると、北朝鮮の核問題を担当する中国特使が2日、平壌に到着している>(以上「ロイター」より引用)

 北朝鮮はつい先月、核実験を行ったばかりで、今度はミサイル実験を行うという。これほど明確な大量破壊兵器開発と運搬手段開発を誇示する危険な国が他にあるだろうか。
 しかも北朝鮮国民が押しなべて裕福で恵まれた社会保障下に暮らしているわけではない。これまでも多額な人道的支援を得てきた国の指導者として、金独裁政権は一体何を考えているのだろうか。政治家として兵器の開発よりも金独裁政権が行うべき事はあるだろうに。

 中国やロシアも北朝鮮を支援してきた国として責任は重大だ。北朝鮮は国内消費の石油のうち80%以上を輸入に頼っている。ミサイル燃料ももちろん石油がなければ製造できない。民生用として北朝鮮に供給した石油がそうしたものに転用されているとしたら問題は大きい。
 いわば中国とロシアはマッチポンプを演じていることになる。北朝鮮という鬼っ子を育て、その鬼っ子の首根っこを摑まえて地域の主導権を握ろうというのは戦略として間違っている。モスクワも射程に収めるミサイル開発はロシアの平和をも脅かすものだ。中国は既に今の段階で北京までも北朝鮮のミサイルの射程に入っている。北朝鮮が中国に対して外交姿勢を硬化させている原因はそこらにあるのではないだろうか。

 軍事大国として世界を牛耳ってきた国々と、これから世界の覇権国家になろうと軍事大国を夢見ている国が、安保理常任理事国という世界平和を守るべき立場を忘れて、自国の権益の身をどん欲に求める姿勢が北朝鮮という鬼っ子をここまで育ててしまった。その責任を中国とロシアと米国はいかにして取るつもりだろうか。
 彼らの独善的な世界戦略のために日本の平和は脅かされ、大いに迷惑している。国連は世界兵衛世のために存在するのか、それとも戦勝国既得権益擁護機関として存在しているのか。ここらではっきりしてはどうだろうか。日本には国連至上主義を信仰している大勢の国民がいる。戦勝国と自称する連中によって作られた世界機関の枠組みが世界平和を希求するものでないことは明らかだ。しかし国連至上主義者は日本に大勢いる。彼らの目を覚まさせない限り、日本の平和はない。


このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。