条理を超えた宗教戦争に日本は関与してはならない。

<報道によると、群衆は大使館内に侵入して家具などを壊したほか、サウジ国旗を引きずり下ろすなどした。その後、警察に排除された。また、イラン北東部にあるシーア派の聖地マシャドでも、抗議する群衆がサウジ領事館に放火した。
 イラン外務省は、テヘランとマシャドのサウジ公館の保護と公館前での抗議デモの禁止を警察に求めた。
 サウジ政府は2日、国内でのテロに関わったなどとして47人を処刑したと発表した。サウジ王室に批判的だったニムル師も含まれており、シーア派国家であるイランなどが反発。イラン外務省報道官は「(サウジが)高い代償を払うことになる」などと警告していた>(以上「毎日新聞」より引用)

 同じイスラム教徒でスンニ派とシーア派間で殺伐とした殺し合いを続けている。それが宗教というものの正体だ。
 平和の名を借りて戦争を続けるのも、宗教の名を借りて戦争を続けるのも、所詮は現世欲に駆られた利権集団の主導権争いに過ぎない。それぞれが尤もらしい理屈と意匠を纏っているが、一皮剥けば欲得の塊の餓鬼集団だ。

 サウジアラビアの政権集団は石油利権を握る王家と称する独裁者たちだ。イランもイスラム教宗教指導者が国を治めている格好だが、一向に国民が平和を享受して安定した生活と福祉に浴しているとの報道に接していない。
 何のための宗教なのか。それは指導者たちのための方便に過ぎない。
 かつて宗教開祖が人殺しを奨励しただろうか。信仰のために他宗教者たちを殺害しても良いと教えただろうか。
 しかし現世欲に固まった指導者たちは宗教を隠れ蓑に、他宗教者を侵略し殺害する。それは宗教の名に値しない。そうした戦争の渦中に、日本は関与してはならない。そこには正義も正当性も何もない。

 ロシアや中国や米国が信奉する現代の宗教の御本尊は核弾頭を装備したミサイルだ。それで自国を守り自分たちの権益は永遠に確保されていると勘違いしている。
 いやそもそも人間個々人の生命に永遠などはない。いつかは誰しも死を迎える。いかに巨万の富を築こうとも、それは所詮見果てぬ夢だ。使い切れない巨万の富など、ないのと同じだ。「色即是空」と般若心経に書かれている。まったくその通りだと思う。バカげた争いに身を窶す人間を、いるとすれば「神」はどのように見ているのだろうか。


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