報復の連鎖を止めよ。

<インドネシアの首都ジャカルタ中心部で14日、自爆テロとみられる複数の爆発と銃撃戦が発生し、容疑者の男5人を含む7人が死亡、24人が負傷した。
 AFP通信などによると、過激派組織「イスラム国」(IS)が「インドネシアにおけるカリフ国の兵団が十字軍の仲間を攻撃した。武器と自爆ベルトで戦い、仕掛けた爆弾を爆発させた」と犯行声明を出した。東南アジアでISを名乗る集団がテロを実行したのは初めてとみられる>(以上「時事通信」より引用)

 自爆テロとは自分自身の死を以て周囲の人たちを殺害する非人道的な行為だ。それをISと名乗る宗教原理主義団体が行うとは信じ難い。
 そもそも宗教とは形而上学的な精神の安寧を求める精神行為だ。それが現実世界の極めて世俗的な「名誉」や「報復」を宗教開祖の名を叫びながら行うとは何だろうか。極めて世俗的な人物により宗教が利用されているとしか思えない。

 ISがイスラム国と日本訳されているが、イスラム教徒にとって迷惑千万ではないだろうか。およそ現世利益を謳い文句にする宗教は偽物だ。宗教とはそうした世俗的なものではないし、そうであってはならない。
 世俗的な宗教は政治だけで沢山だ。安倍氏の唱えるアベノミクスは中身のない大嘘だった、ということは露呈しているが、非科学的な安倍信者たちは未だに集団催眠術にかかったままだ。なぜ自分自身の頭で考えないのか不思議でならない。

 隷米主義者たちも一種の宗教徒だ。第二次大戦後の世界で最も多くの地域で戦争をしたのは米国だ。理由は何であれ、同様に戦後世界で他国民を最も多く殺害したのは米国だ。
 その米国こそが唯一無二の日本の同盟国で日本の安全保障に欠かせない、と説く人たちも一種の宗教の信者に過ぎない。米国と離れて、戦争のない、他国や他地域へ軍事侵攻してはならない、という至極当たり前のことを口にする政治家が批判されるのは理解に苦しむ。日本が米国の戦争に付き合わなければならない理由は何もない。日本の防衛に米国が必要だからだ、という理屈では戦後70年間日本の防衛戦争の為に戦死した米国兵士が皆無という事実を説明できない。

 米国は米国本土防衛に日本国内の基地利用が必要だから駐留しているに過ぎない。日本の国土防衛のためにパトリオットミサイルやミサイル防衛は有効ではない。あまりに中国や北朝鮮が近いから日本に到達する以前に破壊するのは不可能だ。ただ米国本土防衛には有効だ。
 日本が国土防衛しようと考えるなら巡航ミサイルを開発しなければならないだろう。相手国がミサイルを発射するなら日本も巡航ミサイルを発射するぞ、という対抗手段だ。ただその場合は日本のいくつかの都市が破壊されることも前提とならざるを得ない。つまり日本が無傷で相手に対して武力を行使することはあり得ない、ということだ。

 テロに対する報復は新たなテロを招くだけだ。報復の連鎖をどこかで止めなければならない。


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