全人類にとって喫緊の脅威はCO2よりも核兵器だ。

<パリで開催中の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21=気候変動パリ会議)は12日夜(日本時間13日未明)、2020年以降の地球温暖化対策の新たな国際枠組み「パリ協定」を採択した。
 1997年に採択された京都議定書以来、18年ぶりとなる枠組みで、すべての国が温室効果ガスの削減などに取り組む。
 2週間にわたった会議は、先進国と途上国が資金や温暖化対策への取り組みの差などを巡ってぎりぎりまで対立。双方に配慮した内容となった。
 協定はその目的として、世界の平均気温の上昇を産業革命前から2度未満に抑える「2度目標」とともに、島嶼とうしょ国が強く求めていた「1・5度」を目指して努力することを掲げた。排出量を早期に減少へと転じ、今世紀後半には、温室効果ガスの排出を「実質ゼロ」にすることも目指す>(以上「読売新聞」より引用)

 かつて灼熱地獄の原始地球の大気に酸素はなかった。現在よりも桁が二つも異なる高濃度のCO2が充満していた。しかし地球は冷却し生命が誕生できる環境になった。
 生命が地球上に誕生するとCO2はさまざまな生命体を形成する素材となり、大気から取り込まれ固定化された。その最たるものが化石燃料であり、石灰石などの化合物だ。

 しかしCO2が生命活動により大気中から減少したから地球が冷却したのではない。なぜなら地球の冷却は単調に一本調子で冷却したのではないことが明らかになっている。地球は何度もの氷河期と間氷期とを繰り返している。そして現在は地球上に氷河が存在する「氷河期」にある。
 その氷河期の期間中でも、人類が文字により歴史を刻みだしてからの極めて短い間にも気候変動はあった。現在、地上が氷におおわれる氷結期間が短くなったとされる「グリーンランド」だが、発見された中世は緑の草に覆われた「グリーンランド」だったようだ。日本の歴史でも江戸時代の短期間に限っても、飢饉が襲った当時の史料から気候変動があったことが明らかになっている。天保4年から9年にかけて全国を襲った天保の飢饉当時は田植えをするのに寒さから股引を穿いてやった、と書かれている。

 CO2が気候変動の元凶だという科学的な証明は何もない。しかしCO2削減に私は省エネという観点から賛成する。地球の化石燃料の消費速度を落とすのは未来の人類のために必要だからだ。
 しかしCO2を目の敵にする情熱の何分の一かでも、核兵器を憎むエネルギーに変えて頂きたい。ことにCO2排出権でカネを支払う先進諸国と中国、それにインドなどの核保有国は自分たちの所有する核兵器は一度使用すれば決定的に地球環境を破壊的に汚染する、という事実に恐怖を覚えるべきだ。

 全人類が核兵器廃棄に向けて核保有国に働きかけるべきだ。CO2と異なり、核兵器は瞬時にして地球環境を決定的に破壊する。世界には何万回も地球を破壊する核兵器で満ちている。そのことに人類は恐怖を覚えるべきだ。
 COP21でCO2排出に関する国際会議ができて、なぜ核兵器廃絶の国際会議が定期的に開催されないのだろうか。利権の絡むことなら人類は本気になれるが、戦争の絡む話には本気になれないほど人類は好戦的な生物なのだろうか。そうだとすればより一層強く、核兵器の廃絶に本気で取り組むべきではないだろうか。


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