低炭素社会は「地球温暖化」を防ぐのか。

<首相は低炭素社会の実現に向け、日本が得意とする水素エネルギーなどの技術力で地球温暖化対策に貢献する考えを表明。対策に取り組む途上国支援として、2020年までに官民合わせて年間1兆円から1兆3000億円に増額することも示した。
 首相は演説で「気候変動対策と経済成長を両立させるかぎは革新的技術の開発だ」と指摘。日本の具体的な貢献策について「二酸化炭素(CO2)フリー社会に向けた水素の製造・貯蔵・輸送技術や、電気自動車の走行距離を現在の5倍にする次世代蓄電池」を挙げた。その上で「エネルギー・環境イノベーション戦略」を来春までに策定すると打ち出した。
 首相は今回のCOP21について「今こそ先進国、途上国が参画する新たな枠組みを築くべき時だ」と強調。「京都議定書」に代わる新たな枠組みに関し、「長期目標の設定や、(温室効果ガスの)削減目標の見直しに関する共通プロセスの創設を盛り込みたい」と述べ、定期的に各国が削減目標を見直すなどの規定を設けるよう求めた。
 演説ではパリ同時テロにも言及。首相は、犠牲者に哀悼の意を示すとともに、「世界の首脳はテロに屈することなくここに集まった。今こそ新たな枠組みへの合意を成し遂げ、国際社会の連帯を示そう」と呼び掛けた>(以上「時事通信」より引用)

 またしても安倍氏得意技の「大風呂敷」と「カネのばら撒き外交」の炸裂だ。この男は平気で「大風呂敷」を広げ、自身は何もやってもいないにも拘らず、先人たちが成し遂げたことを自分の手柄のように誇ることに後ろめたさを何も感じないようだ。
 日本の産業技術の革新時代に、安倍氏はまだ政治家として誕生していなかったし、現在の安倍自公政権が産業界に技術革新を促す積極策を実施しているとは寡聞にして知らない。しかも後進国に「低炭素技術」開発に関して総額1.3兆円援助するとはいかなる根拠からそうした数字を提示したのだろうか。世界へ出掛ける都度、この男は自分の財布でもあるかのように気前よく国家財政からカネをばら撒いているが、どういう神経をしているのだろうか。国家財政は破綻の危機に瀕しているから国民に重税を課し、国民が貧困化しているという現実を御存知ないのだろうか。

 地球温暖化はCO2が元凶だ、という説に私は与しない。なぜなら地球が存在した当時は現在とは桁が二つも違う高濃度炭酸ガスの大気が存在していた。しかも当時の地球は灼熱地獄だったことが知られている。だが、地球は冷却し、生命が存在しうる環境になった。
 ここ二百年を覗いて、一貫して地球の大気中の炭酸ガスは低濃度化してきた。その間に数度の間氷期と氷河期を繰り返してきた。別に炭酸ガスが劇的に高濃度化したり低濃度化したわけではない。だが地球の平均気温は変動してきた。それは炭素温暖化説では決して説明できない。説明できない説で「温暖化」を語るのを詐欺という。炭素温暖化説はこの世紀の世界的な詐欺話に過ぎない。

 ただ、省エネに関しては同意する。地球は多くの人類を抱えてシックハックしている。化石エネルギーも無尽蔵でないことは明らかになっている。海洋汚染や大気汚染はすべての生物にとって脅威だ。しかし、それは炭酸ガスに限ったことではない。日本が大量に海洋に垂れ流している放射能も生物にとって脅威だ。そのことをまず安倍氏は世界へ謝罪すべきではなかったか。
 安倍自公政権は産業界に「投資して頂戴」と懇願したが、政策として投資に見合う減税などの措置を講じていない。省エネ技術に対しても促進策を安倍自公政権は昂じていない。しかも太陽光発電の買い取り価格を「採算に合わない」として引き下げに引き下げを重ねて「太陽光発電」が採算割れになるほどになっている。

 つまり安倍自公政権は口先とは裏腹に「再生エネ潰」を行っている。そして原発再稼働を促進している。それでも安倍氏は国際会議で再生エネ促進を訴える。何という厚顔無恥な男だろうか。この男の本質は「大風呂敷」と「カネのばら撒き外交」に過ぎない。


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