核廃絶に反対する「国連安全保障理事会・常任理事国」とは一体なんだ。

<国連総会の第1委員会(軍縮・安全保障)は2日午後(日本時間3日午前)、日本が提出した核兵器廃絶決議を156カ国の賛成で採択した。だが、昨年まで共同提案国だった米国、英国に加え、昨年は賛成したフランスも棄権。中国が反対するなど核保有国の賛成は得られなかった。
 日本は被爆70年を機に「核保有国と非核保有国の橋渡し役」(岸田文雄外相)として、核廃絶に向けて国際社会で主導的な役割を果たそうとした。核保有国の棄権や反対は、こうした日本の狙いが行き詰まったことを意味する>(以上「朝日新聞」より引用)

 世界を何万回も破壊する核兵器を人類は保有している。人殺しのみならず、地球に生息する生命体を絶滅させる核爆弾が世界平和に必要なのか、という懐疑を抱かない「安保理常任理事国」は世界の安全保障の常任理事国たる資格があるのだろうか。
 もちろん、彼らにそんな資格はない。ただただ国家利権擁護と覇権の陣取り合戦を続ける前世紀の遺物に過ぎない。国連の成り立ちからして「戦勝国」連合が未だに世界に冠たる国際機関だというのが間違っている。

 彼らは永遠に「戦勝国」として世界に君臨し続けようとしているのだろうか。ただ、1945年のポツダム宣言に署名した国家に中共の中国はなかったし、ロシアもなかった。その二ヶ国は1945年から連続して存続する国家として「戦勝国」に名を連ねる資格を有しない。
 それでも常任理事国に居座り続けるのは、それほど「ウマミ」があるからだろう。彼ら五ヵ国が核クラブ仲間として世界各地の権益を寡占する国家として相互に認め合い、今後とも寡占して行こうとしている。それが国連の正体だ。

 国連程全盛期の帝国・覇権主義を色濃く宿している国際機関はない。核廃絶は日本の悲願であるだけでなく、核兵器による地球絶滅の危機に瀕している全人類共通の悲願だ。
 核クラブが常任理事国の資格だというのなら、核保有国は常任理事国入りを国連に申し出るべきだろう。『核の拡散』を招いているのは核クラブの一員として、核兵器の脅威で隣国や世界を威圧している常任理事国たちそのものだ。核兵器廃絶は人類の悲願だ。人類の悲願よりも自国の優越的な利権を優先する常任理事国たちは世界のクズだ。そのクズたちに支配される国連もまた世界のクズだろう。日本は国連を舞台に核廃絶を求めるのではなく、新しい国際機関の設立を提唱すべき時期に到っている、と認識すべきだ。欺瞞の戦勝国「核クラブ」による支配に過ぎない国連なぞ糞喰らえだ。


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