チマチマとしたコップの中の離合参集よりも「野党連合」の結成を。

<維新との合流を前提に、民主党の解党論を唱える前原誠司元代表や細野政調会長らとは一線を画しつつ、一定の歩み寄りを見せて混乱を収束させる狙いがある。ただ、前原氏らはあくまで「年内解党」を求める構えで、岡田執行部は細野氏の処分もちらつかせ始めた>(以上「読売新聞」より引用)

 民主党の前原氏や細野氏たちが岡田執行部に「民主党解党」を申し込んで、民主党はさらに弱体化しているようだが、それらは「野党大連合」とは全く関係ない茶番劇に過ぎない。維新の党との合流を目指す「民主党解党」は、しかし自民党補完野党議員の識別には有効かもしれない。
 前原氏や細野氏、それに岡田氏などは民主党から小沢一郎氏たちを追い出した当時の民主党の幹部たちだ。彼らが民主党を国民政党から第二自民党に変節させた張本人だ。彼らが「野党大連合」に何かと異を唱えて躊躇しているのは安倍自公政権を打倒する勢力が出現することへの抵抗に他ならない。

「野党大連合」で共産党と手を握るのに抵抗はあるが、「憲法違憲解釈」により「戦争法」を成立させた自公与党に近しいのなら、岡田氏は民主党を率いて堂々と自民党に連合なり自民党入党要請をしてはどうだろうか。その方が国民にとって解り易いだろう。
 なにしろ民主党はTPP参加に賛成で、消費増税10%に賛成で、当面は原発再稼働に賛成で、「戦争法」にも修正協議を持ち掛けるが原則賛成、というのなら野党に存在している理由はないだろう。同じことは維新の党にもいえる。だから両党は併合して自民党に連立政権を申し込むのが筋だ。

 そうした方が国民は「野党」民主党や維新の党に変な期待を抱かないで済む。安倍自公政権を打倒したら、第二自民党政権が出現した、というのは国民にとって悪夢以外に何ものでもない。
 立憲主義を否定する「戦争法」成立という、この国の根幹にかかわる由々しき事態が永田町で進行しているにも拘らず、愚かな政治家たちが自分たちの延命策のみに汲々としているとは浅ましさもここに極まれりというしかない。コップの中の嵐を演じてみせるよりも、一人前の政治家ならこの国の根幹にかかわる憲法無視政権の打倒こそに全力を傾けるのが最優先ではないのだろうか。民主党解党よりも民主党国会議員全員がバッジを外して、一人の国民として2009マニフェストから変節した自らの政治理念を深く反省し、日本の未来を沈思黙考する必要があるのではないだろうか。


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