国家よりも党の方が大事とは。

<民主党の岡田克也代表は29日の常任幹事会で、安全保障関連法を廃止するため暫定的な連立政権の樹立が必要だとの共産党の提案に関し、「あり得ない。1つの目的だけでともに政府はつくれず、さまざまな政策の一致が前提となる」と述べた。来年夏の参院選と次期衆院選での選挙協力については「候補者の調整は意味があり、話し合いは進める」と強調した。

 細野豪志政調会長も記者会見で、安全保障政策で隔たりの大きい共産党との連立を否定。野党勢力の結集に向け、30日に初の政策協議を開く維新の党などと新党をつくり、政権を奪還すべきだとの考えを示した>(以上「産経新聞」より引用)

 なぜ立憲主義に悖る「戦争法」の廃棄だけで「野党連合」が作れないのだろうか。岡田氏や細野氏は民主党が第二自民党だという悪評をそのまま認めるのだろうか。
 たとえ細野氏が安全保障政策でいかに高邁な構想を持っていようと、それ以前に立憲主義が安倍自公政権によって脅かされている、という憲政の危機をいかに考えているのだろうか。それとも安倍内閣の「解釈改憲」は合憲だとでもいうつもりだろうか。

 米国のジャパンハンドラーたちの考え方は良く解る。自公政権であろうと、民主・維新政権に交替しようと、いずれも「戦争法」賛成なら安倍自公政権と話し合った日米ガイドラインは変更されることなく、今後とも続くことになる。
 その路線に乗ってジャパンハンドラーと親密な民主党議員がいることは周知の事実だ。米国政府で評価の高い前原氏や長島氏や細野氏たちはそうした米国傀儡民主党の選抜選手たちだ。彼らは決して野党連合に乗れない事情がある。だから、いっそのこと民主党は全員が揃って自民党へ入党要請すれば良いとブログに書いたのだ。

 国民目線の政治家のような顔をして、実のところ日本をそっくり米国に売り渡すジャパンハンドラーたちの手先に過ぎない、薄汚い政治家がこの国にウヨウヨいる。ネットでそうした勢力の手先になって隷米路線を進める連中を「ネトウヨ」というのかも知れない。
 しかし日本が憲法を一内閣の「解釈」だけで数十年も厳守してきた従前の解釈を変更するというのは余りに憲政を私ししていないだろうか。そうした立憲主義の危機にあることと、民主党として「ワンイッシューでの共産党との連合はあり得ない」という話とではあまりに比較する重みが異なるといわざるを得ない。しかも共産党は「閣僚は要らない」と明言しているではないか。恥を知るべきではないか、岡田・細野両氏よ。

 この際「戦争法」を廃棄して、それにより岡田氏や細野氏の政治家としての命運が尽きようと、民主党の党が消滅しようと、立憲主義を死守したことと比較すれば、大したことではない。


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