「常任理事国」が南シナ海で緊張を生み出すとは、国連とはいかなる機関なのか。

<米海軍のイージス駆逐艦が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で、中国が埋め立てた人工島から12カイリ(約22キロ)の海域内を航行したことに対し、中国政府は27日、軍艦2隻で追跡・警告したことを明らかにした。中国は「主権を脅かすものだ」と強く反発しているが、米国は同様の作戦を数週間から数カ月続ける方針を示し、米中間の軍事的緊張が高まっている>(以上「毎日新聞」より引用)

 中国も米国も国連で最も重要な安全保障理事会の「常任理事国」だ。五ヵ国で構成している常任理事国の二ヶ国が南シナ海で軍事衝突直前の行為に及んでいる。日本にとって迷惑千万だが、そうした状態を生み出した原因は南シナ海に基地を造成した中国にある。
 国連は国際平和を希求する機関だと宣伝されているが、実態はその程度の機関でしかない。つまり国連を構成する主要国が世界で戦争の火種をばら撒いている。

 国連に世界平和を希求する機能が全くないか機能不全に陥っているとしたら、国連を世界平和を希求する機関たらしめるべく改革すべきか、あるいはそうした期待が全く持てない機関に堕しているとするなら解体して、新たな国際的な機関を創設するしかない。
 実際に国連創設から70年を経過してもなお世界に戦火は止まず、人類は戦禍に仆れ又新たな怨恨の連鎖を生み出している。人類とは何という愚かな存在なのだろうか。

 南シナ海の緊張を生み出した原因は中共政府の中国にある、というのは誰の目にも明らかだ。牛の舌のように長く周辺諸国の領海にまで中国が自国の領海だ、と主張するのには無理がある。その時点で国連は全く無力だった。国連事務総長は中共政府の中国を批判する談話の一つなり発表しただろうか。
 世界各地の紛争を冷静に見ると、必ず国連常任理事国が関わっていることを知るだろう。愚かな英国は習近平氏の安倍晋三氏顔負けのばら撒き外交の札束に目が眩んで英国を訪れた習氏を厚く持て成したが、常任理事国の一つとして中共政府の膨張主義を敢然と批判すべきではなかっただろうか。カネが儲かりさえすればニコニコ笑みを見せるというのは商人でも常識があれば恥ずべき行為だと否定するものだ。

 カネを受領すれば相手のいうことを聞く、というのは利害関係で相手を見下す行為だ。少なくともマトモな大人の分別ある行為とはいえない。
 国連の主要機関を構成している特権五ヵ国はカネを握らせれば何でも言うことを聞くガキの集団だ。こうした国連に日本国民は一体何を期待するというのだろうか。米国に次ぐ分担金を支払っている日本はやっとのことで非常任理事国の椅子を手に入れたと欣喜雀躍しているが、それも愚かなことではないだろうか。

 世界平和を自ら破壊する特権五ヵ国の存在を許し続ける国連は解体すべきだ。日本は五ヵ国以外の世界諸国に呼びかけて、新たな国際機関を創設すべきだ。特権五ヵ国が自らの特権を放棄して、国連の民主化が実現できない限り、日本は国連を見限るべきだ。安倍晋三氏は、しかし遠交近攻の外交を展開する、という孫子の時代の外交戦略に自己陶酔している時代錯誤者だ。
 安倍自公政権そのものの平和戦略が軍事力を信奉する米国のバシリに成り下がるのが「安全」だという馬鹿な戦略だ。国防はしっかりやるべきだが、国際紛争は国連に解決を任すべきで、国連が国際紛争を解決できないなら、出来るまで日本は分担金の支払いを停止すべきだ。世界平和に寄与しない国連の存在意義は日本にとって何もない。


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