IT企業に新規なものは無し、すべては現実にあるモノの焼き直しに過ぎない。

<仮想通貨ビットコインの取引所を運営するマウント・ゴックス(東京、破産手続き中)の社内システムを不正操作したとして、同社の最高経営責任者(CEO)が逮捕された事件で、操作の痕跡などが消えていたことが警視庁への取材でわかった。警視庁はCEOが証拠隠滅を図ったとみて調べている。
 私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕されたCEOのマルク・カルプレス容疑者(30)は2013年2月中旬、社内システムを不正に操作し、自身名義の社内口座残高を100万米ドル(約1億2400万円)水増しした疑いがある。
 捜査関係者によると、カルプレス容疑者が提出した記録を警視庁が解析したところ、同社が経営破綻(はたん)する直前、容疑者が関わったとみられる現金やビットコインの売買履歴などの接続記録が消えていた。警視庁は、カルプレス容疑者が消去した疑いがあるとみている。カルプレス容疑者は逮捕前、朝日新聞の取材に対し「破綻した当日夜から翌月2日夕まで、ハッキングを受けて記録が消された」と話し、「証拠はない」としながらも、元社員による犯行を示唆していた。
 また、現金やビットコインの保有残高は水増しされた形跡があったが、いずれも取引所を始めた11年ごろから同社が経営破綻した昨年2月28日の直前まで続いていた。水増しされた現金は数十億円に上るという。システムを操作する権限はカルプレス容疑者に限定されていたことから、捜査2課は、容疑者による不正操作が常態化していたとみている>(以上「朝日新聞」より引用)

 仮想通貨ビットコインの取引所を運営するマウント・ゴックスCEOのマルク・カルプレス容疑者が逮捕されたが、このブログでは当初よりビットコインを「詐欺」ではないかと指摘していた。なぜならITだの「仮想空間」だのと摩訶不思議な世界を展開していたが、参加者からビットコインを購入するカネを振り込ませるという手口から、私は「詐欺」だと警告していた。
 仮想空間に漂う「カネ」などというものはない。すべては現実世界に存在する通貨とコミットしてこそ実取引の決済手段として有効だ。ビットコインで決済するカフェがあるなどとテレビが宣伝役を買っていたが、ビットコインで決済した料金も現実世界で流通する通貨に置換されて初めて現実世界から食材などを仕入れることが出来ることを忘れてはならない。

 IT企業だといわれているすべては現実世界の企業モデルの焼き直しに過ぎない。たとえば楽天にしてもカタログショッピングの電子版ということに他ならない。全く新規に創出した企業ではなく、現実世界に存在していたカタログショッピングを電子化したに過ぎない。
 電子銀行も現実世界の銀行をネット上に架空に構築したに過ぎず、現実は振込金額と決済金額とを預かり差引する口座管理業務に過ぎない。だからビットコインは当初から「出資法違反」の疑いが濃厚だった。なぜならビットコインは見方を変えればネット銀行に他ならないからだ。

 今後ともITを騙る詐欺が横行するだろう。詐欺である限り、現実世界と接点のある被害者からカネをIT機器を用いて振り込ませ、現実世界と接点のある引き出しを首魁が行うという詐欺モデルは変わらないだろう。ただIT詐欺は現実世界と接点があるため、犯罪は立件しやすく犯人は換金する際に捕まり易い。ただ、捕まった本人が主犯かどうかは解らない。
 ただITには匿名性と迅速性がある。私が日々書いているブログも電子空間のネットだけに存在するものだが、書いているのは紛れもない私という実在する人間だ。そして読み手も生きている人間だ。つまりITは便利な私と他者とを繋ぐ機器に過ぎない。便利なものは利用すれば良いが、それに使われてはダメだ。ビットコインなどという仮想空間の貨幣などというものは現実には存在しない。すべては現実世界からカネを搾取する詐欺師が考えた虚構の仕掛け話だ。そうしたものに踊ってはならない


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