iPS細胞の神経細胞再生への応用を急げ。

<京都大学iPS細胞研究所は20日、筋肉が衰える難病「筋ジストロフィー」の一種をiPS細胞で再現し、人工合成した物質で病変を改善したと発表した。患者の細胞からiPS細胞を作り、筋肉の細胞に育てて実験した。根本的な治療法が無い難病の治療薬開発につながる。
 難病は「デュシェンヌ型」と呼ぶ筋ジストロフィー。国内に約5000人の患者がいる。遺伝子の異常でジストロフィンと呼ぶたんぱく質が作れずに筋肉が壊れ、呼吸不全などで亡くなることが多い。
 2人の患者からiPS細胞を作り、骨格筋の細胞に育てた。途中で人工合成した核酸を与えると、たんぱく質を作る能力が回復した。
 その後に筋肉を壊す直接の原因となるカルシウムイオンを細胞に与えたところ、能力が回復した細胞はイオンを取り込む量を抑え、細胞の破壊を防いだ。研究を続け、治療薬の候補物質を探る>(以上「日経新聞」より引用)

 ノーベル賞を受賞した日本の誇るべきiPS細胞研究の医療分野への実用化へ向けて研究が進められているのは喜ばしいことだ。難病に指定され罹患すると死に到る「筋ジストロフィー」の根本的な治療にiPS細胞技術が応用され、それを基礎として神経線維細胞の再生を可能ならしめたなら脊椎損傷による下半身麻痺患者を救えることになる。
 脊椎を損傷した人にとって下半身麻痺は日々の暮らしを困難ならしめるだけでなく、様々な障害により人としての尊厳まで奪いかねない。いかに社会的なサポートが充実しようと、人は自分の足で立って歩たいという強い願望がある。赤ン坊が這い這いから何度失敗しようと自らの足で歩こうと努力する姿には教えられるものがある。

 車椅子生活から再び自らの足で歩けるように、真剣細胞再生へiPS細胞の応用が一日も早く実現することを願う。


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