昭和47年と現在の敵国の脅威は増加しているか。

 国会の「戦争法案」委員会審議を聴いていると、頻りと安倍氏は「昭和47年当時の憲法解釈を変更したのは日本を取り巻く軍事的脅威が増大したからだ」と答弁していた。昭和47年当時と今日がどのように変化したのか、尖閣諸島に対する中国の軍用艦の進出以外には考えられない。
 安倍氏は中国が150発ものミサイルを日本の各都市に照準に合わせて配備している、とも述べていたが、昭和47年当時にも中国は日本に向けて核ミサイルを配備済みだった。新たな脅威は古い中国艦による東シナ海の領海侵犯ぐらいでしかない。むしろロシアの北海道空域の侵犯は減少しているくらいだ。

 安倍氏が「中国の脅威が、」といっている根拠は尖閣諸島近海への中国艦の領海侵犯だけだ。南シナ海の岩礁を中国が埋め立てて基地化している「脅威」は日本に対するものではない。
 日本への軍事的な危機が迫っているという根拠は「古い中国艦による東シナ海の領海侵犯」でしかない。それで違憲解釈改憲してでも世界の何処でも戦争できる国に日本を変える必要があるというのだろうか。周辺事態法に基づく日本領に対する攻撃に対して自衛軍事行動を行う、というので何が不都合なのだろうか。

 その中国は経済破綻の危機に瀕して、日本に侵攻するどころではなく、習体制維持に汲々としている。習主席政権はいつ崩壊してもおかしくない段階に到っている。
 習主席が戦う相手は同じ中国共産党であり、中国国民だ。日本に習主席に忠誠を誓っている10万規模の親衛隊を対日攻撃に振り向けるどころではない。240万人人民解放軍がいつ中南海に向けて砲弾を放つか解らない状態になっている。

 安倍自公政権の国会審議の答弁を聞いていると、事実認識がいかに的外れの、時代錯誤を犯しているかに驚かざるを得ない。習主席を唆して東・南シナ海に進出させたのは米国のオバマ大統領だ。そうした簡明な事実すら安倍氏には見えていないのだろうか。だから習氏はオバマ氏に「太平洋を東西で分けて米国と中国で支配しよう」と軽口を叩いたのだ。
 一体いつまで日本は米国にいいように回されて嬉々として尻尾を振っているのだろうか。バカな隷米政策を転換すべきだ。米国の代役を務めて、米国の戦争を加担するなどという愚かな「戦争法案」を制定してはならない。日本は日本独自の道を歩むべきだ。


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