辛坊氏によるテレビ電波の私物化こそが問題だ。

<6月29日放送の「朝生ワイド す・またん!」(読売テレビ)で、ニュースキャスターの辛坊治郎氏が、作家の百田尚樹氏を擁護する一幕があった。
百田氏は、自民党若手議員による勉強会で「沖縄のふたつの新聞はつぶさないといけない」などと発言し、物議を醸している。
6月26日の同番組で、辛坊氏は、毎日新聞の記事を取り上げ「自民党の勉強会でプライベートな人間がやってきて、好きなこと言ったことに関して、それを批判するような記事を書くのは言論機関として自殺行為」と激しく非難していた。

そして29日の放送で辛坊氏は、毎日新聞の報道がきっかけで、朝日新聞も百田氏が参加した自民党の若手議員による勉強会について報じていることを説明した後、辛坊氏は「毎日新聞の論点はおかしい。いかに自民党本部の会合であっても、そこに出た民間人がこんなことを言ったと批判するのは自殺行為」と、改めて毎日新聞を非難した。

また、朝日新聞によると、沖縄県選出の野党系国会議員が「報道表現の自由に反するもので断じて看過できない」と、百田氏の発言を批判しているという。
辛坊氏は、この国会議員の発言にも「これは間違いです。国会議員は権力者だから。権力者がいち民間人の発言がダメだと言ったら、それこそ言論の自由」「それを招いた毎日新聞の報道姿勢は重大問題だと思います!」と声を荒らげ主張した>(以上「トピックニュース」より引用)

辛坊氏は明らかにキャスターとしての立場を逸脱している。自分の意見をテレビで述べたいのなら解説者として登場すべきだ。彼はキャスターとしての在り方を何も学ばないでキャスターになったとしか思えない。
 彼のキャスターとしての資質には以前から疑義を抱いていた。かつて小沢一郎氏が検察とマスメディアの「政治とカネ」捏造キャンペーンにより人格攻撃の嵐にあっていた時、辛坊氏も小沢氏攻撃の一角を担っていた。当時小沢チルドレンの一員だった女性国会議員が辛坊氏がキャスターを務めるテレビ番組に登場したことがあった。そうすると辛坊氏は口汚く女性国会議員を罵り、小沢氏弁護の発言を遮って辛坊氏の小沢氏に対する罵詈雑言を公共電波に乗せて言いたい放題に叫び倒した。これがキャスターのやることかと心の底から憤慨したのを覚えている。

 辛坊氏は百田氏は国会議員でないから国会議員に対して浴びせられる「報道の自由」への侵害とは異なる、との見解を表明しているようだ。それはそれで一つの見識だろうが、キャスターがそれを言ってはならない。それは解説者に言わせるべきで、当然辛坊氏とは見解を異にする解説者も登場させて「国会という場で誰であろうと「報道の自由」を蔑にする発言をすることは許されない」との意見も言わせるべきだ。
 辛坊氏は余りに偏り過ぎて危険だ。まさしくネトウヨに迎合し、電波を私物化しているとしか思えない。そういえば百田氏や安倍氏や橋下氏は彼がキャスターを務めるテレビ番組にたびたび出演していた。そうした「常連」をテレビに登場させて世論操作をしているとしか思えない。まさしくテレビ電波を私物化した最悪のキャスターだ。


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