拉致被害者救出に一刻の猶予も許されない。

 昨日(7/3)が一年前に北朝鮮当局と約束した日本人拉致被害者調査報告日だった。しかし昨日の当日になって北朝鮮当局から更に「回答まで暫くの猶予を戴きたい」との話があったという。
 日本人拉致被害者が北朝鮮国内で自由に移動できて、居住の自由も認められていた北朝鮮当局が日本人拉致被害者の動向を把握できていない、とでもいうつもりだろうか。これほど大嘘つきの北朝鮮当局の何を信じて猶予を認めるというのだろうか。

 安倍氏は「自分が首相の任にある間に」北朝鮮に拉致された日本人被害者の全員を帰国させる、と大見得を切っていた。その挙句がコレだ。愚の骨頂とはこのことだ。
 北朝鮮当局が「調査」しなければ日本人拉致被害者が把握できない、と言ったなら直ちに「この野郎、嘘を言うな。すぐに全員を帰国させろ」と会談場の机を叩くべきだった。それが出来ないというのなら「日本はすべての外交力と経済力を使って拉致被害者が帰国できるように国際社会に働きかける」と脅すべきだった。

 安倍自公政権は北朝鮮当局の「調査」約束を評価して、日本が北朝鮮に課している経済制裁の一部を米国などと協議するまでもなく勝手に解除してしまった。なんという愚かな行為だろうか。
 北朝鮮当局は「言葉だけで」日本は譲歩する国だ、と甘く見られてしまった。なにしろ「調査」するまでもなく、当局が監禁ないしは軟禁している日本人拉致被害者の動向は細大漏らさず承知しているのだから、言葉の上だけの時間引き伸ばしで日本政府が制裁の一部を解除するのなら、今後も言葉だけの言い訳が通用すると思うのは当たり前だ。

 千日手でもあるまいに、安倍自公政権はいつまで北朝鮮の犯罪と付き合うつもりだろうか。いうまでもなく日本人拉致は国際的には人権無視のテロ行為である。犯罪そのものだ。そうした犯罪国家相手に話し合いで何を解決するつもりだろうか。
 徹底した圧力を北朝鮮にかけるべきだ。それで北朝鮮が暴発すれば、金独裁政権は終焉を迎える。核兵器を積んだミサイルを発射しかねないから、ミサイル防衛に万全を期すべきは指摘するまでもない。ただ、北朝鮮で恐れるべき事態はそれだけだ。

 安倍自公政権の対北朝鮮外交の弱腰は一体なぜだろうか。国民に対しては「米国と一緒に戦争しようぜ」と息巻きながら、北朝鮮に対しては「なにとぞ、よろしく」と揉手外交をしている。このアンバランスさは一体なんだろうか。


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