なぜ新幹線自殺容疑者は地方移住を考えなかったのだろうか。

<林崎容疑者は年金受給額について「35年間払っているのに24万円しかもらえない」と、頻繁に訴えていた。一人暮らしで清掃会社で働いていたが、「仕事は辞めた。年金が少なく、生活できない」とも話していたという>(以上「読売新聞」引用)

 月額に直すと12万円なら地方で暮らすのにそれほど困らない。家賃も贅沢をいわなければ普通の一戸建てで2万円程度ならそれほど困難なく探せる。もちろん冷暖房完備とはいかないが、上下水の通った地区で人の棲まなくなった家屋を地方自治体が廉価な家賃で斡旋しているところもある。

 地方での生活には「足」は欠かせないが、最低条件の「安全に走れる中古自動車」で探せば数万円である。いや、足がなくても近場の農協の市場へ出掛ければ大抵の日用品は揃う。
 自殺した容疑者の動機が月額12万円の年金では暮らせない、という報道から、どれほどの豪邸に住んでいるのかとテレビニュースを関心を持って見ていたら、映し出されたアパートは地方でも誰もが敬遠して、まず住む者のいないようなボロアパートで驚いた。

 私の暮らしている地方では棹を持って突堤へ足を運べば、この時期はチヌが釣れてオカズに困ることはない。ボロでも良ければ5万円程度で小型漁船が手に入るし、漁協の準会員には年間会費3万円程度で加入させてもらえば漁港に係留できる。もちろん4級船舶は必要だが。
 容疑者が月額12万円の年金で暮らせないと新幹線で自殺したのなら、国民年金加入者は平均月額5万4千円だから、今後は新幹線が自殺の名所になりかねない。それは悪い冗談だが、地方でも国民年金なら生活は困難だ。自殺を覚悟した老人が何を仕出かすか、国は本気で最低年金制度の創設を考えた方が良い。優雅な高額年金受給者たる官僚たちによる年金制度改革では、いつまで経っても国民年金受給者は救われないだろう。


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