経営者の常軌を逸した高額年収には侮蔑の感情を抱くばかりだ。

<ソフトバンクが、昨年9月に「バイスチェアマン」の肩書で入社したニケシュ・アローラ氏(47)に、報酬として2015年3月期に165億5600万円を支払ったことが19日、同社の有価証券報告書で分かった。孫正義社長(57)の役員報酬1億3100万円を大きく上回り、国内企業が外国人幹部に支払った報酬としては過去最高とみられる。
 報酬は昨年9月~今年3月分で、内訳は契約金などの短期報酬が145億6100万円、株式報酬が19億9500万円だった。年間でいくらの報酬を受け取るかは不明>(以上「産経スポーツ」引用)

 創業社長であれ雇われ経営者であれ、日本企業において高額年俸は不適切な印象を強く抱く。ことにソフトバンクは携帯電話事業で業績を伸ばした企業で、多くの国民が加入している。それほど高額年俸を支払うのなら、もっと顧客サービスを充実させてはどうかと思わざるを得ない。
 私に限ってはソフトバンクに加入したつもりはなく、ボーダフォン以前の会社の携帯電話を購入した。それが何度か会社名が変わって、気が付けばソフトバンクになっていた。会社を変わろうとしたら「契約期間外だから違約金の支払いを」と告げられた。それは契約更新の同意をいつしたのかと聞けば「自動的に」だという。

 それなら自動的に解約する契約を今から締結したいと申し出たら、それは出来ないとのたまう。いずれにせよ企業内規で定めた特約事項で、一般の商法の契約で合法なのか争うべきと考えるが、それほど暇ではないから来年二月まで待つことにした。こうした特殊な契約更新期間の限定を国会議員たちはよくも合法と認めたものだ。
 現在の国会議員たちの企業下僕姿勢には驚くばかりだ。彼らには国民に対する奉仕者という基本的概念が希薄すぎる。そして企業経営者にも三十年来の顧客よりも新規契約者へのサービスを心掛ける姿勢にもある種の「軽薄」さを感じざるを得ない。携帯電話会社は新規契約者たちだけで成り立っているとでもいうのだろうか。

 160億円という高額報酬が必要なのだろうか。日本なら税引き後80億円程度残るが、一年に一億円づつ浪費しても80年かかる。それほど五十近い彼は長生きしないだろうから、本当に必要のないカネということになり、必要のないカネは無いのと同じだ。いやむしろ無い方が良い。
 百億円の豪邸を建てたとしても、死後の世界へ持っていけるわけではない。いかに広大な屋敷に暮らしたとしても、屋敷内で運動会をやるのならまだしも、普通に暮らすのに必要な面積は知れている。お気に入りのソファーがあれば大抵は家で過ごす範囲はその周囲だけになる。昔の人は「起きて半畳、寝て一畳」といった。人とはそれほどのモノだという自戒だ。経営者だからといって余り逆上せ上らない方が良い、ことに日本ではそうした行為は品位がないとされている。


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