安倍氏も朴大統領と同じ「口先」政治だ。

<安倍晋三首相は25日、首相官邸で自民党拉致問題対策本部の古屋圭司本部長から北朝鮮への制裁強化を求める要請を受けた。北朝鮮による拉致被害者の再調査の報告が遅れていることを受けたもの。再調査の開始時に一部解除した制裁の復活や新たな制裁実施を求めている。首相は「要請も踏まえ交渉をしっかり進める中で、拉致被害者全員の帰国、救出に向けて努力したい」と語った。

 要請書では、被害者の帰国につながる具体的な進展がない場合は、北朝鮮籍船舶の入港を人道目的に限り認めるなど昨年7月に解除した制裁を全て再開するよう要請。さらに、人道目的での10万円以下を除いた送金の全面禁止▽北朝鮮に寄港した全ての船舶に対する検査の徹底▽朝鮮学校へ補助金を支出している地方公共団体に対し、全面停止を強く指導・助言▽米国に対し、北朝鮮をテロ支援国家として再指定して大統領令に基づく金融制裁などを発動するよう働きかけること−−など12項目の新たな措置を求めた。

 北朝鮮の再調査の結果報告のめどは今年7月とされる。古屋氏は要請後、「このまま進展なく1年を迎えるのは許しがたい。現実的に対応できるものはほぼすべて示した。交渉のツールとしてどう活用するかは政府の判断だ」と語った>(以上「毎日新聞」より引用)

 私の政権で北朝鮮の拉致問題を全面解決する、と大見得を切った安倍氏だったが、実際に交渉を始めると拉致被害者の調査をする、という北朝鮮の話を鵜呑みにして待ち続けている。北朝鮮当局が拉致被害者のすべての人たちの動向を細大漏らさず把握している、とみるのが常識だが、日本政府の交渉責任者は北朝鮮当局の説明に納得して引き下がった。
 それでは交渉にならない。交渉するには取引すべきカードを手に持っていなければならない。しかし安倍氏は手の中に何も持たず、拉致被害者を帰還させれば経済支援する、と約束するに過ぎない。しかも、実際に経済支援を日本政府が単独の判断で北朝鮮に出来るかといえば、答えは「ノー」だ。北朝鮮との対話のパイプは六ヶ国協議があり、日本が単独で突出した交渉を北朝鮮とすることは足並みを乱すだけだ。

 北朝鮮は国家機密を知り尽くした拉致被害者を出国させることはないとみるべきだ。どうしても拉致被害者を奪還する覚悟なら、まず金独裁政権を倒さなければならないだろう。国際的なテロ事件や拉致などという人権侵害事件を起こして恥じることもなく、大きな顔をして国際社会に要求ばかりし続けている。
 その一方で、国内でも国民は窮乏のどん底にあり、人権どころではない国家が国民に最低限保証すべき生存権すら危うい状態だ。そんな政権に存続する正当性など何処にもない。金独裁政権はさっさと退陣なり亡命するのが北朝鮮国民の最大多数の幸福だが、金独裁政権は恐怖政治による支配を強めて国民を抑圧するばかりだ。

 安倍氏は「口先」だけで政治をしている。北朝鮮から拉致被害者を「トリモドス」と大口を叩いて取り戻せないでいるし、景気回復して失われた20年を「トリモドス」と矢継ぎ早に経済政策らしき文言を「口先」で捲し立てたが、実際には何もやっていない。
 そして今度は「戦後レジューム」から脱却して日本を「トリモドス」と叫んで「戦争法案」を国会で成立させようと強硬姿勢だが、彼が目論んでいる日本の姿はサンフランシスコ条約締結以前のGHQ支配の隷米体制への復古に過ぎない。彼は何も「トリモジス」ことは出来ないで、ただただ「口先政治」を展開しているだけだ。その結果は日本を危うくし、99%の日本国民から富を奪い日米のハゲ鷹たち1%に奉仕する日本国家体制を構築する「売国奴」政治を進めているに過ぎない。

 韓国の朴大統領は世界各国へ行く先々で「日本の歴史認識が、従軍慰安婦が、」と捏造した反日プロパガンダを喚くだけの無能外交を展開してきた。それと同じく安倍氏は地球儀俯瞰外交と称してサンタクロース宜しくばら撒き外交を展開して行く先々で気前よく日本国民の税を投げ与えてきた。その総額たるや20兆円を超えたという。彼が使った専用機代などの外交経費は就任以来10億円を超えた。彼は一体日本と日本国民のために何をしてきたのだろうか。
 一貫した外交姿勢もなく欧米諸国が出席を見合わせる中、単独でソチ五輪に出席したかと思えば、クリミア半島併合とウクライナ侵攻に対する対露制裁では欧米諸国と歩調を合わせた。ソチもロシアによる軍事力を背景としてチェチェン併合という、クリミア半島併合と全く同じ構造だということが、安倍氏には理解できなかったのだろうか。

 少なくとも朴大統領の反日プロバカ宣教師、という態度は一貫している。しかし安倍氏は場当たり的にプーチンに媚びてみたりオバマに尻尾を振ってみたり、と一貫性がない。ただ一貫しているのは国内政治で国民生活を抑圧する政策には熱心で企業に対しては懇切丁寧にして優しい、という姿勢だけは崩さない。そして大嘘を平気で吐きまくる、という姿勢も就任以来国内外に関わらず何処でも一貫している。
 しかし現実政治で彼は何もやっていない。実現したとしてもそれほど効果が見込めるとは思えない経済特区構想だが、それすらも遅々として進まないし、景気と連動しない株高だけを囃し立てて国民に「景気回復ダァ」とマスメディアに宣伝させているが、それらも嘘だと国民は看破し始めている。

 戦後70年談話も歴史的な「安倍談話」にすべく花火を打ち上げていたが、それも閣議決定なき「安倍の談話」になるという。「の」が入ることにより個人的な戯言で済ますというのだ。それなら談話を出すと大見得を切らなかった方が良い。一事が万事、安倍氏とはそういう男だ。大言壮語でマスメディアを賑わすが、結果として何もないという三文芝居の繰り返しだ。ただ「戦争法案」だけはオバマ氏との約束から何が何でも仕上げるつもりのようだ。しかし「違憲判決」が出ればすべて無効となり、安倍氏の政治手法通りということになる。残るのは時間と労力の壮大なる無駄だけだ。この夏は疲れるだけの夏になりそうだ。


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