政界引退表明も橋下氏一流のパフォーマンスもネタ切れか。

「民主党と組むことはない」などと高飛車な発言を引退を表明した維新の党の橋下氏が発言するとはいかがなものだろうか。いうまでもなく、橋下氏は大阪府知事と大阪市長を歴任し、大阪都構想の実現を目指してやって来て、住民投票で敗れた地方自治体の首長だ。
 自民党の補完政党であったから、安倍氏と一緒にホテルで会食しようが一々マスメディアが取り上げる必要もないだろう。彼らは「第三極」だと維新の党を持ち上げたが、元々自民党と「第一極」を形成していた別働隊に過ぎない。その元代表が「民主党は日本にとって良くない政党だ」と国会議員でもなかった、引退表明した賞味期限切れの橋下氏が論評するのは礼を失してはいないだろうか。

 私は橋下氏が大嫌いだ。彼は大阪都構想が行政改革の切り札だと叫んだが、実態は行政改革でも何でもない、大阪市を幾つかの区に分割するだけのことでしかない。なぜ大阪府や京都府や奈良県などを消滅させて、近畿州にしようと叫ばなかったのだろうか。それなら都道府県という中二階を排除して大枠の地方自治が実現できるだろう。
 そうした明治維新の廃藩置県を超えるような行政改革をなぜ提唱しなかったのだろうか。答えは簡単だ、それこそが正真正銘の行政改革で、官僚たちの権力を削ぐことに繋がるから橋下氏は道州制を掲げなかったのだ。彼がやろうとしたのは耳触りの良い「第三極」騒動を政界に起こして「民主党潰し」を目論んだ以外の何物でもない。つまり自民党の別動隊だったのだ。

 だから橋下氏には絶えず次から次へと話題作りが欠かせなかった。話題が途切れれば、橋下氏の何もない中身が露わになるからだ。その構造は安倍氏とよく似ている。安倍氏も次から次へと「アベノミクス」なる奇術師がダシものを演じるように、中途半端な政策を提起し、すべてを半端なまま放り出して次の政策へとマスメディアの関心を繋いできた。
 そのトドノツマリが「戦争法案」だ。安倍氏の手品のネタに次の出し物はない。「戦争法案」がどん詰まりだ。数を頼りに成立させるにせよ、世論に抵抗されて諦めるにせよ、安倍氏に次のネタはない。腐り切ったマスメディアが安倍氏の手法を次から次へと告知して、国民の関心を惹きつけてきたが、もはや限界だ。下駄を履かせに履かせた世論調査の安倍支持率も、国民に馬脚が見え始めてきた。実際は安倍氏の支持率なぞ10%台の超低空飛行もいいところではないだろうか。うそだというのなら電話世論調査の生テープをネットにアップすることだ。


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