これほど危険な「文明の利器」があるだろうか。

<20日朝、大阪府豊中市で登校中の小学生の列に車が突っ込み、男児(7)が意識不明の重体、ほか5人が重軽傷を負った。
 20日午前7時50分頃、豊中市柴原町の路上で女(50)が運転する車が登校中の児童の列に後ろから突っ込んだ。この事故で小学1年の男児が頭がい骨を折るなどして意識不明の重体、足の骨を折るなどした小学6年の男児2人が重傷を負ったほか、2人の男児と女性(40)が軽傷。

 過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕された中村恵美容疑者は、車で自分の子供を学校に送った後、帰宅の途中だったとみられている。事故があった道路は学校のすぐ近くだが、歩道が設置されておらず、子供たちはいつも車道を歩いて登校していたという。
 目撃者の話では、中村容疑者は別の車をよけようとして対向車線にはみ出したという事で、調べに対し「なぜ事故を起こしたのかわからない」と供述しているという>(以上「読売テレビ」引用)

 日本だけで交通事故により年間7000人以上が亡くなり、数十万人が負傷しているという。最悪時期には年間一万人以上が亡くなっていたが、これが新幹線事故ならマスメディアの取り扱いはどのようになっているだろうか。
 自動車という文明の利器は現代人の生活に深く浸透しているが、PL法で製造者責任を提訴したなら、自動車会社はどのように対処するのだろうか。最近はインサイトなどという商品が開発されて、追突未然防止装置は自動車に装備されつつあるようだが、不完全にして情緒的なヒトが操縦して歩行者の直ぐ傍を一t以上もある鉄の塊が疾走するのは狂気の沙汰というべきだろう。現代文明はそうした狂気の沙汰に慣れ親しんできたようだ。

 しかし自動車の危険性は何度指摘しても指摘し過ぎることはない。まさしく危険な文明の利器だ。それを危険でないモノにすべく自動操縦装置がすべての自動車に標準装備されるようになるのはいつのことだろうか。
 知り合いにも「足腰が弱って長く歩けなくなったから、なおさら自動車が手放せない」という人がいる。弱っているのは足腰だけでなく、目や耳や運動神経もだろうと思うが、それかといって無責任に運転免許返上を勧めるわけにもいかない。田舎ではスーパーへ行くにも自動車は必需品だ。昔あった集落の雑貨店は廃業して既に久しい。バス路線も廃止されている。そして老人がハンドルを握る危険極まりない状況は放置されたままだ。一日も早い自動操縦がすべての自動車に標準装備される日が来るのを願うしかない。


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