天皇皇后両陛下のパラオ訪問に感謝する。

<陛下は八日午前に羽田空港を出発した際、安倍晋三首相らを前にしたあいさつで「祖国を守るべく戦地に赴き、帰らぬ身となった人々のことが深くしのばれます」と表明。ミクロネシアでは「激しい戦闘が行われ、幾つもの島で日本軍が玉砕しました」と述べた後、パラオ・ペリリュー島の飛行場をめぐり一九四四(昭和十九)年に日米両軍が衝突したことにも触れた。

 「日本軍は約一万人、米軍は約千七百人の戦死者を出しています。太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います」と、当時を記憶することの大切さを訴えた。

 慰霊のための外国訪問は、戦後六十年の二〇〇五年六月に米自治領サイパン島を訪れて以来。この際も出発時のあいさつで「先の大戦によって命を失ったすべての人々を追悼し、遺族の歩んできた苦難の道をしのび、世界の平和を祈りたいと思います」と述べ、現在の日本が多くの犠牲の上に築かれていることを常に心して歩みたいと話した。

 天皇、皇后両陛下は九日、大きな戦闘のあった南部のペリリュー島を訪れ、日米それぞれの慰霊碑で戦没者を追悼するほか、島民との懇談などが予定されている。午後にパラオ国際空港から帰国の途に就き、羽田空港には夜に到着する>(以上「時事通信」引用)

 天皇陛下は長く風邪の症状が抜けきらず、皇后陛下も肩や腕の痺れを訴えられているという。ご高齢で体調が万全でないにも拘らず、両陛下は強くパラオ訪問をご希望され、ご予定通り出掛けられた。
 そして上記配信記事の通り「すべての戦没者」をご追討されたことに、深い感銘を受ける。日本では爾来、死者はすべて仏である。国家と国民にために戦って散華した兵たちや、戦に巻き込まれて命を落とした人たちのすべてに対して、哀悼の念を表明された天皇皇后両陛下のお心を日本国民は深く心に刻み、共有しなければならない。

 戦争に敗者も勝者もない。あるのは正義という名の下に殺し合い、殺された夥しい屍だけだ。中東ではいまだに宗派対立にかこつけた石油利権争いの殺し合いが続いている。戦争という名の下に「大量虐殺」が正当化され、夥しい人権侵害が行われている。
 戦争の実態は殺し合いだ。それ以上でも、それ以下でもない。自国防衛のためなら、私も銃を手にして前線へ赴く覚悟がある。しかし世界の何処へでも出掛けて「戦争という名の下」に虐殺しあう行為に参加するのは御免だ。日本国民は先の大戦で「已むに止まれぬ」憤慨から米国に戦争を挑んだ。しかし勝てる見通しのない戦争に踏み切るべきではなかった。

 健康に優れないご高齢の両陛下が日本国民のすべてを代表されて西太平洋戦没者の碑にご参拝され、米国の立てた慰霊碑にもご参拝されるという。そして今日の夕方には日本にご帰られるというが、恙なくお帰りになられることを心から願う。

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