どこの国であろうと、歴史に請求は出来ない。

 国交も回復し同一経済圏で緊密な関係を保ってきたドイツに対してギリシャが戦争賠償を求めているという。
<ギリシャ政府高官が、第2次世界大戦中に同国が受けた損害に対するドイツの賠償額が2780億ユーロ(約36兆円)に上るとの試算を示していたことが7日、分かった。ナチス・ドイツがギリシャを占領し、多くの財産を奪ったことを理由としている。欧州メディアが伝えた。
 マルダス財務副大臣が6日の議会で、会計検査院の推計に基づく情報として金額を明らかにした。ギリシャのチプラス政権は1月末の発足以降、ドイツに占領時の賠償を求め続けているが、ドイツ側は「戦後の賠償問題は政治的・法的に解決した」(メルケル首相)との姿勢を崩していない>(以上<>内「時事通信」引用)

 日本に対しても韓国の民間団体などが戦争賠償を日本政府に求めて理不尽な請求をしている。慰安婦に対する「謝罪」と「賠償」がそれに相当するし、中共政府の旧日本陸軍毒ガスの処理に関して、支払いの済んでいる件を蒸し返しては日本の反日マスメディアと組んで賠償を請求している。
 決着のついている歴史を現代に持ち出して、再び賠償を求めるのが世界的な流行りなのだろうか。奇しくも、ドイツも日本も敗戦国だが再び経済大国としてそれぞれの地域で発展している。支払い能力があるとみて歴史を蒸し返すのだろうが、それはマトモな国際関係ではない。

 両国民にとっても、そうした案件を提起することは決して良い結果をもたらさない。EU経済圏の牽引車・ドイツに集るのではなく、ギリシャは野放図な国家財政運営をまず改めるべきだ。
 労働生産人口に占める公務員の割合が4割に達するという「公務員天国」で国家財政が破綻しないわけがない。直近の選挙でギリシャ国民は「緊縮反対派」を選挙で選んだようだが、それなら国家財政破綻を視野に入れた将来も受け容れたのだと覚悟すべきだ。赤字補填に空証文を歴史の反故から引っ張り出して請求するなどといった愚行は無駄なばかりではなく、自らを貶めるだけだ。


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