日本を引き寄せていたい米国の苦悩。

 韓国が反日姿勢を強めていることに米国が苛立っているようだ。なぜ日韓関係が改善されないのか、その原因が韓国の強硬な朝日新聞による反日プロパガンダの履行を求めていることにあると、やっと知った米国は韓国に強い姿勢で臨んでいるようだ。
��日中韓の歴史問題をめぐる対立について、シャーマン米国務次官が3か国すべてに責任があるとの立場を示したことが韓国で波紋を呼んでいる。
 日本との論争で米国の支持を後ろ盾にしたい韓国は、米国が必ずしも味方ではないとも受け取れる発言に衝撃を受けている。
 シャーマン氏は2月27日、ワシントンでの演説で「国家主義者的な感情につけこみ、政治家たちが、かつての敵をけなして安っぽい拍手を浴びるのは難しいことではない。だが、そのような挑発はマヒを引き起こし、先に進むことはない」と指摘した。日中が尖閣諸島を巡り緊張を高めていることや、中韓と日本がいわゆる従軍慰安婦問題に関して争っていることなどを例に挙げ「理解はできるが、イライラさせるもの」と述べた>(<>内「読売新聞」引用)

 米国は極東アジアの情勢が不安定であることが日本を最も効率的に米国陣営に引き寄せられるとして、そのような戦略を立ててきた。北朝鮮が核開発を行っていようと、イラクが「大量破壊兵器」を開発しているとの確たる証拠もなく侵攻したように北朝鮮を軍事侵攻することはなかった。
 韓国が李ラインで竹島を取り込んでも、米国は見て見ぬ振りをした。韓国と日本がある程度緊張関係にある方が、日本がより強く米国を頼ると読んだためだろう。もちろん、中国が尖閣諸島に触手を伸ばしてきたことも米国にとっては好都合だが、中国が思い上がって「太平洋を半分よこせ」というまでに増長すると流石に怒りを隠せなかったが。

 日本がある程度軍事大国化しても、自衛隊が世界の何処へでも展開できて米軍の補完になれば好都合だ。できれば泥沼化しているアフガンからシリアに到る中東を日本が引き受けてくれれば米国にとって喝采をあげたいほどだろう。
 安倍自公政権も米国の要請に従って、自衛隊で長距離輸送用のオスプレイを5機も米国内の値段の二倍で購入予定だという。自衛隊が国内で展開するのならロングレンジのオスプレイは必要ないが、中東での展開を企てているのなら必要になるだろう。安倍自公政権は自ら喜んで米軍のポチに自衛隊を差し出そうとしているようだ。何という愚かな選択だろうか。

 日本が中東にまでノコノコ出掛けて戦争に参加する必要はない。周辺事態に対処する「専守防衛」に徹すべきで、尖閣諸島に要塞を築くのに私は反対しない。中国が日本を脅すのなら、日本も中国本土に向けて2000発のミサイルを配備すべきだ。必要とあれば無人攻撃機の開発もすべきだろうし、トマホークに勝る巡航ミサイルの開発も行うべきだろう。
 中国が友好的な態度に転じれば、それに合わせて友好的になれば良いが、断じてかつてのような援助はすべきでない。日本の新幹線を中国に輸出したら少し手直しして「独自開発した」と称して世界に売り込む中国人の厚顔無恥ぶりを決して忘れてはならない。そうした国だという認識の上に立って御付き合いすれば良い。

 中国は米国が第二次防衛ラインまで米軍を下げることを知って、日本に圧力をかけている。日本が中国に呑みこまれることはないし、中国が日本を苛めれば苛めるほど日本が米国を頼りにするとみている。誇り高い日本国民は決して跪いて中国の属国になることはないと米国は知っている。だが中国の属国だった歴史の方が長い韓国はそうではないと思っている。だから一喝したのだ。
 しかしそうした勝手な米国と中国の綱引きに巻き込まれたまま漂流するような外交を、日本が続けて良いはずはない。本気で日本は中東で戦争する国になろうとしているのか。日本国民はそうした覚悟をしているのか。それなら正面から堂々と憲法を改正して軍隊の保持をきちんと憲法に書き、世界の紛争解決に武力を用いることも書かなければならない。それこそ米国は大歓迎だろう。本当に日本国民はそれを望んでいるのだろうか。


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