史実を語らない安倍氏は日韓両方の国民にとって良くない。

<安倍首相が米紙ワシントン・ポスト掲載のインタビューで、従軍慰安婦問題について「ヒューマン・トラフィッキング(人身売買)の犠牲」と表現したことに対し、韓国通信社の聯合ニュースは28日、「20世紀最悪の人権蹂躙で、国際社会が『性奴隷』事件と規定する慰安婦問題の本質を隠す狙い」などと伝えた。
 同ニュースは、安倍氏が「人身売買」について「日本軍、国家が組織的に介入した事実」に触れず「性を目的としていた事実」も直視していないと指摘。「人類の普遍的な価値の侵害だ」とする国際世論に同調しつつ、本質を隠蔽しようとする「絶妙な小細工」との見方を伝えた>(以上『共同通信』引用)

 何度でも書く、「慰安婦」は「人身売買」でもなければ「軍による強制売春」でもない。それは商売とする「売春婦」による「売春行為」そのものだ。断じてそれ以上でもなく、それ以下でもない。
 当時の日本国内や朝鮮半島には廓が存在し、そこで多数の「売春婦」が働いていた。しかし彼女らは決して「性奴隷」でもなければ「国家により売春を強要された女性」でもない。しかも「人身売買」は江戸時代から日本では禁じられていたため、雇用証文は「年季奉公」とされていた。

 ただ「年季奉公」を以て実質的な「人身売買」ではないか、と主張する人がいる。実質はそうかもしれないが、当時の社会で年限を限って働くことを約束させる行為は廓だけの特殊なことではなかった。極めて普通の商家でも年限を限って奉公する「丁稚奉公」が当たり前で、それも一人前の「商人」になるための修行の一環とみなされていた。
 年限を限って奉公する「年季奉公」は「人身売買」ではない。職人の親方の下に弟子入りして無報酬で朝から晩まで叱られながら働くのは当たり前のことだった。そうやって匠の技を身に着けて一本立ちして行ったのだ。

 安倍氏がいかなる根拠から「慰安婦」は「人身売買」だったと発言したのか真意を知りたい。当時の社会で「人身売買」は表向きかも知れないが、固く禁じられていた。それをこの国の総理大臣が「人身売買」であったと発言するとはいかなることだろうか。
 さすがは「憲法」も糞喰らえで「解釈改憲」を勝手に断行して、与党間で「安全保障法制」を協議し、その結果を日本の国会で議論する前に副総裁の高村氏を米国に派遣して「安倍政権は米国の忠実なワンちゃんです」と尻尾を振らせただけのことはある。すべての原理原則を無視した、実にいい加減な思考回路をお持ちの安倍晋三という人物のなせるいい加減な行為ではないだろうか。

 なぜ史実を語らないのだろうか。戦前・戦中を通して「性奴隷」も「人身売買」もこの国には存在しなかった。親が娘を女衒に売ったのだから「人身売買」だ、という人がいるが、それも当時の職業斡旋の一環でしかない。売春は禁じられていなかったし、売春婦として働くのも職業選択の一つでしかなかった。
 現代の日本の常識では「売春婦」は女性の人権侵害だ、ということになるが、売春が禁じられていない先進国も数ある中で、現代でも「売春」で暮らしている売春婦が世界にどれほどいるというのだろうか。安倍氏は「人身売買で慰安婦とされた人たちのことを思うと心が痛む」と発言したようだが、それならどうしようというつもりなのだろうか。河野洋平氏と同じように安倍晋三版の「アジア女性基金」でも新規に創設して、安倍氏お得意の「ばら撒き」をするとでもいうのだろうか。

 なぜ安倍氏は史実を淡々と語らなかったのだろうか。安倍氏を右翼だという人がいるが飛んでもないことだ。単なる愚かな宰相だということでしかない。史実歪曲による日本叩きの連鎖を断ち切る勇気もなく、米国占領体制から脱却する度量もなく、米軍の補完軍として自衛隊員に地球の裏側で「死ね」と強制する。これほど酷い政治家を私は知らない。


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