チュニジアのテロを非難する。

 イスラム国が犯行声明を出したからといって、必ずしもイスラム国によるテロだとは断定できないようだ。日本人旅行者の三人が殺害され、三人が負傷しているという。何という悲惨なことだろうか、被害者とその親族には心からお見舞い申し上げる。
 事件で23人の外国人が殺害されたという凄惨な軽機関銃乱射による銃撃事件だ。さながら市街戦を演じているかのようだが、犯行者たちの言い分だと「チュニジアの主な財源は観光収入だから、観光客を襲撃するのは「聖戦」に相当する」という妙チクリンな屁理屈だ。

 イスラム国を名乗るテロが横行する原因は南北所得格差だという。そもそもチュニジアはフランスの植民地だった。欧米の植民地というのは日本の「併合」を「植民地」と言い換えている日本の馬鹿なマスメディアや文化人の想像を絶する搾取と虐待の日常化に他ならない。
 既に植民地から解放されて半世紀以上も経つというのにその傷跡は濃く残り、南北格差となって現地住民の生活向上を阻んでいる。ゆえに「宗主国」への移民や出稼ぎにより多くの人たちが欧州へ渡っている。そこで生まれた二世たちが所得格差に疑問を抱いて反政府活動に走るのもテロを生む原因の一つだ。

 しかもイスラム対キリストという宗教対立まで加わって来るから対立の構造が更に複雑化してくる。しかし、いずれも宗教は「平和世界」の実現を希求する精神活動であるから、イスラム国が主張する「聖戦」なるモノはインチキだとイスラム協会が表明する事態になっている。
 いずれにせよ、人を殺害することにより何事かを為そうとする者は自らも殺害される運命にあることを自覚すべきだ。銃を乱射して何事か成るのなら、これほど簡単なことはないだろう。米国もフセインを銃で倒せばイラクは米国の意のままになると妄想したが、果たして米国主導の「テロ」は所詮「テロ」でしかなかったようだ。

 正義も大儀もない多国籍軍による他国侵略は明快な主権侵害の侵略だ。それを「多国籍軍」の名の下に「正当化」することは許されない。日本もその一員に加わった限りは米国主導の国際的な国家による「テロ」に加担した自覚を持つべきだろう。つまりイスラム国の名を振りかざして銃を乱射されそうな地域に立ち入らないように、政府は国民に勧告しなければならない。

 

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