日本国民の「優しさ」が中東の民を困らせている。

 米国が他国の主権が及んでいる地域に攻撃機を派遣して自分たちの気に喰わない人たちを虐殺する、という行為が行われている元凶は日本にも責任があるのではないかと思える。なぜ日本国民は広島や長崎への原爆投下を批判しないのだろうか。それは明確に非戦闘員の虐殺を禁じたジュネーブ条約に反する。原爆だけではない。東京をはじめとする日本各地の都市に対する焼夷弾の絨毯爆撃も非戦闘員の虐殺を目的としたものは明白だ。
 そのための爆弾・焼夷弾を開発して、木と紙と泥で出来ている日本の家屋を焼き尽くすのに効果的な焼夷弾を開発した米国軍部は悪魔の所業だ。またそれを実際に投下して、日本全国を焼け野原にした米国に対して、なぜ日本国民は真剣な怒りを表明しなかったのだろうか。

 何でも勝てば許される、という思い上がった「常識」を米国民に植え付けたのが「日本国民の優しさ」だとしたら、米軍による中東への空爆による中東市民虐殺に対する責任の一端は日本にもある。なぜ日本国民は明確に米国の非を世界に発信しなかったのだろうか。
 現在も原爆記念行事に当事者の米国大統領が出席しないという極悪非道ぶりに対して、なぜ日本国民は静かな沈黙を貫いているのだろうか。戦争は一方だけでは起こらない。必ず何らかの相手国の責任もあるはずだ。米国だけが正義で、日本が極悪非道だったと、なぜ日本国民は繰り返し反省しなければならないのだろうか。いや、その反省すら間違っている。

 日本が米国を非難しなかったために、米国民は誤った歴史認識を持ってしまった。自分たちに正義(殆ど鰯の頭程度の信念だが)があれば、相手に何をやっても神によって許されるという壮大な自己欺瞞に米国民は陥っている。
「イスラム国」内の生活困窮者に「人道的支援」をしないで近隣諸国に対して「人道的支援」を行えば、日本が「イスラム国」の敵と「イスラム国」が認識するのは当たり前ではないだろうか。
 そうした単純明快なことすら民主党をはじめ野党は追及しなかった。愚かというしかない。

 米国は「正義は我にあり」という高揚した気持ちで中東の人たちの頭上に爆弾を投下している。爆撃されるのは戦闘員もいれば非戦闘員の市民や子供たちもいる。しかし、米国はかつて日本の数十万人もの市民を虐殺しても「正義は我にあり」という屁理屈で日本国民は抗議の声を上げない。だから中東でも許される、と勘違いしている。
 世界で最も嫌われている国は米国だ。しかし忠誠を誓う英・仏がいるだけで米国は満足している。そこへ安倍氏が尻尾を振って近づいているから益々つけあがる。日本国民の優しさが中東の人々を苦しめている。日本は米国に抗議の声を上げるべきだ。米国がやった日本本土への絨毯爆撃や広島・長崎への原爆投下は非人道的なジェノサイドに他ならない。日本国民に補償すべきだ、と。そうすれば能天気な米国民も少しは反省するかもしれない。


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