報道の自由度の低さはマスメディアの「報道に対する認識の低さ」だ。

<2014年度版の「世界報道の自由度ランキング(World Press Freedom Index)」が発表されました。2014年は世界中で報道の自由度が大幅に低下し、日本も前回の世界59位から61位に下落しています。
世界180か国で昨年1年間に確認された報道の自由に対する侵害は3719件で、2013年よりも8%増加しました。米国なども情報戦争から順位を下げ、49位となっています>(以上「NHK」引用)

 なぜ日本の報道の自由度が低いのだろうか。それは記者クラブに代表される護送船団方式が大きく影響していると思わざるを得ない。
 記者個々人の報道に携わる者の使命感とは別に、報道機関が取材に関して横一線で並び、特ダネをものにしようとする記者魂が喪失しているといわざるを得ない。それは取材現場と同時に、編集キャップたちにも他社と横並びの感覚が働いているといわざるを得ない。

 たとえば全国紙の一社たりとも定期的に福一原発を中心とした放射能汚染状況を月一でも地図に記載して掲載しているだろうか。線量計で測るのは大した手間でもないし、全国紙なら各地に支社や販売所を持っている。そうした所に測定を依頼しておけば簡単なことだが、そうした読者の健康に対する配慮や原発事故の深刻さを知らせる努力すらしようとしない。
 むしろドイツの報道機関が「福一原発事故特集」を報道している。日本のマスメディアは少しは恥ずかしいと思わないのだろうか。それとも原発に否定的な報道は慎むように官僚や政府から釘でも刺されているのだろうか。

��安倍政権になってから、日本の報道の自由度が物凄い勢いで下落中です。日本は2009年は17位、2010年は11位と世界でも上位の自由度を維持していましたが、福島原発事故のあった2011年から下落傾向が続いています。そして、2013年には特定秘密保護法の影響でランクが53位と大幅にダウンしました>(<>内「NHK}引用)
 戦争に前のめりな安倍自公政権は国民に少したりとも否定的な世論が起こらないように報道機関に対する監視を強めているようだ。それが証拠にたびたび些細なことで官邸が報道機関に抗議の電話をしているではないか。それは異常というよりも、報道機関に対する権力の介入というべき案件だ。

 日本は安倍自公政権になって危うくなっている。立憲主義国家として憲法を守るべき最低限度を超えて、内閣が『解釈改憲』を公然と行うなど、三権分立の崩壊を露呈しているといわざるを得ない。
 しかし、それでもマスメディアは沈黙したままだ。なぜ立憲主義国家として、集団的自衛権を堂々と正面から「憲法改正」手続きを経て改正すべきと主張しないのだろうか。戦争放棄を定めた第9条と集団的自衛権が整合しないのは小学生程度の頭脳でも明らかだろう。それでも沈黙を続ける日本のマスメディアは自由度が低いといわれても仕方ないだろう。


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