安倍総理の新年会見の演説は言葉ばかりが勇ましい中身のないものだった。

 聞いていて安倍氏が具体的に何をやるのかはさっぱりと解らないが、何とも誇大妄想的にして大言壮語な勇ましい言葉の羅列の会見だった。何度も出てきた単語は「大胆な改革」で、なんでも大胆に改革するゾ、という掛け声だけは聞こえてきた。
 演説の後の記者質問では判で押したように女性記者からの質問ばかりで、男性記者は質問を控えるように事前に通知されていたのかと勘繰るほどだった。

 戦後70周年の談話を発表するが、それは村山談話等を踏襲したものだとの発言には少々がっかりした。それまでのアベノミクスという実態不明な「景気回復」策を大胆に進める、という勇ましさとは雲泥の乖離があったからだ。
 社会保障も大胆に改革するとし、経済もアベノミクスの恩恵を全国の地方に行き渡らせる、というこれも現実的にいかなる政策を実施するのかまったく不明な掛け声を何度も上げていた。しかし、そもそもアベノミクスといっても外国投機家たちによる株高で都会の人たちは潤っているとでもいうのだろうか。

 住宅販売の40%を超える激しい落ち込みや、新車販売の20%近い前代未聞の落ち込みが安倍氏の目に入っていないかのようだ。現実は年末年始に日本を襲った寒波のように、個人消費の激しい冷え込みが景気の足を引っ張っている。デフレ不況からの脱出と、インフレ不況とは全く異なることが安倍氏には解っていないようだ。
 それでも大胆に改革をやるという。中身は何もなくとも言葉だけが勇ましいのは新興宗教の教祖たちと似ている。円安により輸出産業の業績が伸びている、という嘘は国民にバレている。その輸出産業の好況を他の中小企業にも行き渡らせる、という発言も政府で一体何が出来るのか明確でない。法人税を増税して税として徴収して、赤字の中小零細企業に特別補助金を交付するというのなら具体的で解りやすいが。

「経済再生に向けて大胆な改革」とは言葉ばかり勇ましく具体的には何も伝わらない。明日の新聞に文字に起こされて全文が掲載されたらご一読されることをお勧めする。実際に私が具体的な中身は何もなかったと指摘するのが正しいか、安倍氏が国民に解り易く政策を説明したと考えられるか、その判断は読者たる皆様にお任せしよう。

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