たかが発電装置の選択で国を滅ぼすつもりか。

<原発再稼働を巡っては、自民はエネルギー基本計画と同様に「原発の再稼働を進める」と明記したが、公明党は「国民、住民の理解を得て判断する」と住民に配慮する表現にした。民主は「国の責任を明確にした避難計画がなければ、原発を再稼働すべきではない」、維新は「核のゴミの最終処分の解決なくして原発再稼働なし」と、使用済み核燃料の最終処分場確保の条件付きで容認した。共産、社民、生活、改革は「即時原発ゼロ」を主張している>(以上「毎日新聞」引用)

「原発再稼働」に対する姿勢に自民党と民主党に大した相違のないことが明らかで何ともやりきれない。民主党に問いたい、「国に責任ある退避計画があれば原発を再稼働して良いのか」と。
 いかなる安全策があろうとも、住民が全員被爆圏内から退去できようとも、原発再稼働には反対だ。たかが発電装置の一つに過ぎない原発に、これほど固執する政治家たちが理解できない。

 福一原発放射能漏れ事故により国土の3%が失われた。そして太平洋を放射能で汚染し、大量の魚介類を汚染し、その影響は海流に乗ってカリフォルニアにまで達しているという。これほど甚大な環境汚染があるだろうか。
 しかも事故がなかったとしても放射性廃棄物を十万年も最終処分場に安定的に閉じ込めなければならないが、日本には何処にも最終処分場すらない。そして全国の原発の使用済み核燃料貯蔵プールはほぼ満杯状態だというではないか。こうした状態の何処が『安全』だというのだろうか。

 民主党は第二自民党に成り下がっている。あるいは政権に在ったわずかな間に「政権病」に感染させられてしまったようだ。恰も自公政権が公約を簡単に反故にして官僚の口車に乗せられているかのように。
 福一原発で失われた『安全な国土』は北方領土の比ではない。そして現在も放射能汚染水は安倍氏が「完全にブロックされコントロールされている」と大嘘を吐こうとも、日々垂れ流れて環境を汚染し国民を確実に放射能被爆させている。目に見えない身に迫る脅威に日々さらされている現実を政治家諸氏はいかように認識しているのだろうか。

 国によっては既に再生エネルギーが発電量の四割に達している国もある。ドイツでは二割を超えている。日本は2%を超えた段階だ。それで太陽光発電は不安定で主力の発電装置にふさわしくない、などといった屁理屈を政治家諸氏とりわけ政権にある自公政治家諸氏が主張している。彼らは夏に大挙して国費を使って回遊魚のように外遊したが、一体どこで何を学んできたのだろうか。
 発電装置として原発は余りに問題が大き過ぎる。国土と国民を守る観点から、直ちに停止し廃棄処分すべきだ。そうした当たり前のことが主張できない政治家は不要だ。そうした意味で自公民は『野合三党合意』当時と何等変わらない官僚御用政党に成り下がっている。国民の生活が第一の政治は何処へ行ってしまったのだろうか。国民不在の原発行政でついには国をも滅ぼすつもりだろうか。


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