MRJに期待する。

 三菱がYS11以来の旅客機の生産に乗り出した。2017年には納入開始するという。
 日本は長らく米国に航空機産業への参入を禁じられていた。日本に航空機産業を許すと再び優秀な戦闘機のゼロ戦を製造して米国に挑むのではないかという恐れからだ。

 しかし米国との棲み分けを意識して、三菱は短距離小型の旅客機という分野に特化して開発・製造を行ってきた。しかし本来ならば航空機産業ほど日本人の性癖に適った分野はない。精密にして妥協を許さない職人気質は世界でも日本国民が随一だ。
 戦後の早い時期から日本が航空機産業に参入できていたなら、今日の空の事情は大きく異なっていたのではないだろうか。たとえば゛MRJには自動補完操縦装置が備わっている。たとえ右エンジンが故障して出力ゼロになろうとも、乗客に知られることなく電算機が自動制御して水平飛行を保つというのだ。
 機体そのものに関する安全性は他のどんな外国メーカーよりも優れている。短距離機では二社がシェアの70%を占めているようだが、そのうちの一社モンバルディア社の飛行機が故障まみれなのは有名だ。それでもカナダのモンバルディア社が一翼を担っているとは信じられない。

 日本の三菱が航空機産業で既にMRJの受注を407機と、損益分岐点とされている400機の壁を越えていることは、いかに日本の技術への信頼性が高いかが窺われる。
 私は断言する。戦闘機も日本が開発した方が高性能にして戦闘力で優秀な戦闘機が造れるはずだ。米国は日本の企業に委託して、戦闘機の開発から製造までのすべてを委ねた方が安上がりでより高度な製品を手に入れることが出来るはずだ。

 武器三原則などとケチなことはいわずに、日本で出来ることは日本が引き受けるべきだ。日本が世界の武器のブラックボックスを握れば、世界平和は日本の手中に収まることになる。
 そこまでの深慮を以て航空機産業へ乗り出すべきだと、MRJのお披露目のニュースに接して心の底から願う。


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