電力の安定供給のために原発は必要なのか。

 新経産相宮沢氏は意気揚々と就任の弁で「電力の安定供給のために原発再稼働に全力を尽くす」と意味不明な発言をした。原発は発電装置だから稼働すれば電気が発電されるのは当たり前だ。しかし、それが安全化というのが最大の課題になっている現実を宮沢氏は承知していないのだろうか。
 さらに安全と同時に放射性廃棄物の最終処分場すら決まっていない状態で、全国の原発構内にゴマンと未処分の使用済み核燃料が満杯状態になっているのをどのように捉えているのだろうか。さらにさらに言及すれば、福一原発のダダ漏れ汚染水処理はどうなっているのか、原発再稼働を意気揚々と宣言する前に経産相が国民の代表として国民に説明すべき連絡事項が山積みなのではないだろうか。

 さらに言及すれば、不埒にも電力各社が政府の再生エネ利用促進策を否定する「太陽光発電の受け入れ拒否」について、いかなる見解をお持ちなのだろうか。再生エネへとシフトするのは国のエネルギー政策の根幹のはずだ。
 電力各社は「太陽光発電は発電にばらつきがあり、夜間は発電できない欠陥がある」としている。そして現在の全発電量の2%程度の受け入れで腹一杯だという。

 ドイツでは太陽光発電量が全発電量の20%に達している。発電にばらつきのあるのには天気予報と連動した火力発電により30分後の太陽光発電量予測に基づいて加減しているという。ドイツに出来て日本に出来ないはずはない。出来ないとすればやる気がないだけだ。
 夜間の電力供給は太陽が沈んでいるのだから国民も寝ればよく、それほど供給しないで良い社会への転換を図るべきだろう。人手不足からではあるが一部牛丼屋が夜間営業を停止した。コンビニも元々の屋号通り夜間は店を閉めればよい。

 それでもバッテリーなどの設置が必要だ、というのは高コストにして太陽光は不都合な発電装置だと印象付けたい電力各社と電力各社に群れる御用マスメディアの陰謀だ。昼間に電力が余れば水を電気分解して水素を製造すれば良い。
 全国の背骨を貫く直流高圧電線を張って、各地の余剰太陽光を全国各地に振り分けたり、それでもさらに余剰が生じたら水素製造電源へ回せば良い。水素こそが未来の動力燃料になる。いうまでもないが、水素の方がガソリンより何倍も安全だ。

 宮沢経産相は全地球規模で物事を考えていない。ただただ原子力ムラの顔色を窺っているだけの小物だ。確か自民党税調では副会長で消費増税の旗振り役だったという。
 選挙の洗礼を受けて政治家の仮面をかぶっているが、中身はかつて在籍した財務省の官僚そのものだ。国民から富を奪い1%の連中に奉仕して、自分たちの利権確保だけしか眼中にない浅ましき官僚の習性そのものだ。そんな安倍内閣には一日も早く退陣して頂きたい。


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