初期防疫対策に失敗した「エボラ出血熱」の拡散を防げ。

<西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱について、世界保健機関(WHO)は25日、感染者が疑い例を含め1万141人に達したと発表した。うち死者は4922人。マリが新たに感染国に加わった。
 米ニューヨーク州と隣接するニュージャージー州は、海外でエボラ熱の患者と接触した全ての医療関係者を帰国時に強制隔離することを決めた。隔離措置は潜伏期間とされる21日間で、水際対策を大幅に強化した>(以上「サンケイスポーツドットコム」引用)

 厚労省は日本全国30空港で「エボラ出血熱」の防疫態勢を強化したという。しかし実態はエボラ出血熱ウィルス汚染地域から入国する人たちに赤外線感知カメラを向けて、発熱しているか否かをモニターで見るというものだ。
 個人情報に関わろうとも、航空機の中で領空を超えた時点でエボラ出血熱ウィルス汚染地域から搭乗したすべての乗客に健康状態の問診票と今後の行き先と目的を記載して、一人一人の行動を当局が把握しておく必要がある。エボラ出血熱の潜伏期間が最大21日あることから、汚染地域から搭乗して日本の空港から入国後21日ほど保管しておく必要がある。そして入国以降三日後毎に7回ほど電話連絡することを断って携帯電話等の番号を控えて追跡することも必要だろう。

 WHOはエボラ出血熱の感染初期段階での防疫体制に失敗した。感染症で大事なのは初期段階で汚染を完全に封じ込めて、ウィルスの蔓延を徹底的に防ぐ必要があった。
 当初からWHOにエボラ出血熱に対する危機感があったのか疑わしい。なぜエボラ出血熱が発症していると知った時点でウィルス汚染地域の特定と、その地域への人の出入りを徹底管理すべく道路封鎖と防疫体制を敷くために国連軍の出動を求めなかったのだろうか。WHO当局者にエボラ出血熱が接触感染することと、感染者の死亡率が50%に達する危険な疫病だという認識があったのだろうか。

 私はこのブログでエボラ出血熱がニュースとして報じられた直後にWHO当局の防疫体制すらない、余りに危機感の薄い対処に警告を発した。接触感染といえども一旦広がると手の付けられない状態になると想像するのが世界的な人類の保健機関たるものの責務であったはずだ。
 しかし現実の対応をニュース画面で見る限りでは野戦病院さながらのテントの病棟で不完全な防護服で働く国境なき医師団では医療従事者にも感染するのは避けられないし、エボラ出血熱ウィルスを当初の汚染地域に封じ込めることは不可能だろうと感じた。その悪い予感は的中したが。

 さて感染者が一万人を超えると感染地域は急速に全世界へ拡大すると考えなければならない。一番良い防疫体制は世界のすべての航空機を21日間ほど運航停止して空港を完全消毒して潜伏期間が経過するのを待つことだ。しかし、現実的には出来ない。
 それなら日本の外国航路を持つ空港で上で記述した通り、エボラ出血熱ウィルス汚染地域を経過して入ってくる航空機の乗員と乗客を完全管理するしか手立てはない。厚労省はすべてのマスメディアを動員して国民にエボラ出血熱ウィルスの危険性を告知して、汚染地域から入国する人たちの健康把握を徹底するしかない。日本国内でエボラ出血熱を蔓延させてはならない。日本の感染症対策当局者たちの迅速にして的確な働きを期待して待つしかない。


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