エボラ熱に対するWHOの取り組みは。

 テレビニュースでエボラ熱感染地域の疫病対策がほとんどなされていないのに驚いた。WHOは国境なき医師団を派遣してエボラ熱患者の治療を実施しているが、その病棟が野戦病院よりもひどいボロテントの有様にはもっと驚いた。
 WHOは文字通り『世界保健機構』として世界人類の保健・衛生に対処するために国連に設置された機関のはずだ。日本も国連に多大な拠出金を分担している。そうした予算は一体どこへ消えているのか。

 なぜトレーラーハウスのような病棟をWHOは持っていないのだろうか。なぜ防疫が必要な感染症患者が発生した場合に、患者を隔離しウィルス感染が拡大しないように適切な対策ができないのだろうか。
 トレーラーハウスのような移動可能な隔離病棟や医師・看護師なども良好な環境に寝泊まりして患者に対応できるような管理病棟などをいくつも持っていて、エボラ熱だけではなく様々な感染症患者隔離ができるようにしているものだと思っていた。しかしテレビで拝見した現状は第二次世界大戦当時のテントの野戦病院以下だった。

 WHOのエライさんたちは何を考えているのだろうか。エラッソーに世界の医療・保健向上と啓蒙活動をしていると謳っているが、現状はその程度のことなのかと腰が抜けるほど驚かされる。
 しかも報道番組の記者上がりの解説者が「現地で封じ込めるのは無理でしょうから日本で感染者が発見された場合の対策を、」などと発言しているのを聞いた時にはさらに驚かされた。エボラ熱のように確立して治療法もない感染症は現地に封じ込める対策を徹底させることが何よりも肝要だ。「封じ込め瑠璃は困難だから、」などと発言する感染症に疎い解説者に意見を発言させてテレビで放送してはならない。

 エボラ熱は空気感染ではなく、接触感染だ。徹底した疫病対策をWHOが現地で行えば封じ込めることは可能だ。英国の航空会社は一部現地乗り込み航空路線を閉鎖した。世界の民間航空会社がそれに倣うことを希望する。
 人の移動も限定的にし、感染地域へ出入りする道路を封鎖して感染を封じ込めることだ。新たな感染患者が出ないようになって一定期間経過すれば終息したことになる。そうなるまで封じ込めを徹底することだ。

 日本は国連に分担金を拠出するだけでなく、然るべき活動ができるように予算の使途に関しても発言力を強めるべきだ。国連の膨大な予算は一体何に使われているのか、日本政府は日本国民に対して定期的に説明すべきだ。
 名前は「世界保健機構」とエラッソーだが、やっていることは「国境なき医師団」などの善意に縋って、有効な移動施設さえ何も持たないとは驚く。発生すればパンデミックが予想される新型インフルや未知のウィルス感染に対して、WHOは現状では全く無力な状態にあるといわざるを得ない。

 すべての医療設備を整えた検査病棟トレーラーハウスや患者隔離トレーラーハウスや医師・看護師の宿泊トレーラーハウスなどは最低限は十数台は持っておくべきだ。そして何時でも輸送機で現地空港へ運び、牽引車で現地へ持ち込むことが出来るようにしておくべきだ。
 もちろん現地での啓蒙活動は必要だし、世界各地の医療水準の引き上げに日常的に取り組むのは当たり前のことだ。それらは現地政府が行うべきで、WHOは現状通りの助言で良いだろう。しかしパンデミックを引き起こすような感染症に対しては防疫の拠点になるべきだ。


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