対中外交関係改善より、反日国家の本質を考えよう。

 中国も日本との関係改善を望んでいるようだ。<福田元首相は27日、東京都内で講演し、7月下旬に中国の習近平(シージンピン)国家主席と北京で極秘会談したことを初めて公の場で認めた。さらに、昨年から安倍首相と日中関係改善について話し合っていることも明らかにし、11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて日中首脳会談を実現すべきだとの考えを示した。福田氏は、習氏について「(日中関係改善の意思を)持っている。そういう気持ちがあったから、私も(中国へ)行った。基本的に考え方は同じだ」と述べた>(以上『読売新聞』引用)
 しかし中国との関係を悪化させたのは日本政府ではない。尖閣諸島周辺に視点を移す前、日本政府の中止要請にもかかわらず、領海の中間線付近に油井を勝手に掘ったのは中国だった。

 中国は対・日本だけではなく、南シナ海に「赤い舌」という中国の領海だと強引に主張する海域を設定して、南シナ海の海底資源確保に乗り出して南シナ海に面する国々と様々な軋轢を生じている。東シナ海で日本を挑発した以上の実力行使を南シナ海では強行にやっているだけで、問題の本質は何も変わらない。
 ただ日本に関しては強引な艦艇や航空機の進出だけでは制圧できないと判断したのか、中国は古典的な靖国問題や最近では韓国と協力して「従軍慰安婦」まで持ち出して日本にイチャモンをつけている。そして日本国内の反日・日本国民や反日・マスメディアの力も借りて日本政府に圧力をかけている。

 中国政府の内政干渉そのものの靖国参拝への干渉と、捏造した嘘だとバレた韓国の主張する「従軍慰安婦」への悪乗りなど、マトモな外交姿勢とは思えない、何が何でも日本政府と日本国民に中国政府の意思に従わせようとする姑息な外交姿勢には呆れるより「関わりたくない」と思わせるものだ。
 中国がここまで経済的な発展を遂げた礎として日本の対中援助や投資が大きく寄与しているのは論を俟たないが、中国政府は経済的な力を蓄えると世界平和のためにではなく、中国の世界構築のために経済力を利用し始めた。日本の援助や投資が中国民の福祉増進に役立つ以前に日本や周辺諸国への攻撃力を増進させただけという皮肉な結果になった。

 日本が中国と関係改善する必要があるのだろうか。そのために中国政府が取った反日行動を反省し謝罪するのならまだしも、日本政府が中国政府に謂れなき謝罪を要求されているとしたらノコノコと中国へ出かけた福田氏は「無用なことをやった」と批判しなければならない。
 中国政府と一緒になって「日中関係改善」のために日本政府に圧力を掛けるのならお門違いだ。日本は中国の投資や中国の様々な協力を必要としていない。むしろ中国は日本企業の対中投資引き揚げにオロオロしているし、さらなる日本からの対中投資を必要としている。今後とも中国が発展するためには日本からの技術援助や最新科学技術を必要としている。そうしたことが解っていながら、中国政府は紳士的な対応をするのではなく、脅迫やゆすりを働くのはヤクザと全く同じ手口を使ってきた。そのことに対する反省と謝罪は全くないのだろうか。

 韓国と同じく、中国の主張する中国の近代史ファンタジーを日本は共有することはではない。史料と史実に基づく歴史だけしか日本は認めない。同様に、日本の国内問題に土足で踏み込んだり、既に二国間条約で解決した問題を再び日本国内の反日・マスメディアを使って執拗に問題化しようとする策動を日本政府と日本国民は許さない。
 中国で福田氏がどのような話を習近平氏としたのか秘密だというのなら、生涯福田氏の個人的な秘密として誰にもしゃべらないことだ。それなら日本政府に何ら障害はない。韓国を訪れた枡添都知事と同じだ。関係改善のために韓国ファンタジー捏造史を日本が容認する必要はないし、大嘘と朝日が自白した「従軍慰安婦」問題を世界的に拡散した事後処理を韓国政府と韓国民はどうするのか。さらに前大統領の天皇陛下に対する不敬発言などへの適切な対処などがあって後の関係改善ではないだろうか。中国や韓国とかかわりを絶っても、日本は大して困らない。


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