炎天下の着ぐるみは労基法違反ではないのか。

 ご当地「ゆるきゃら」ブームだという。何かと思ったらなのんことはない、奇抜な格好をした着ぐるみが氾濫しているだけだ。その中でも苛酷労働ではないかと同情を禁じ得ないのは東京DLの着ぐるみを着て働く人たちだ。
 その大半が派遣社員だというから「なるほどナ」と頷かざるを得ない。とうてい正社員にさせるような仕事ではないのだ。文句があればいつでも首を切れる派遣社員ならではの苛酷労働だ。

 真夏の炎天下で着ぐるみを着用してヒタスラ動き続けるのは拷問か罰の一種ではないかと思わざるを得ない。それが仕事だというのなら、労働基準監督署に訴えた方が良い。労働者の労働環境として経営者は熟知していて、そうした労働環境下で多くの人たちを働かせているのだろうか。
 夏休みともなれば全国から大勢の子供連れが東京DLへ詰めかけるが、彼らも遊園地の想定した客数と比べて余りにも酷い入れ過ぎに対して訴訟を起こすべきレベルではないだろうか。アトラクションを待つ3時間を超える炎天下の行列は非人道的そのもので「子供たちに夢を売る商売」が聞いて呆れる。

 消防法は一体どうなっているのだろうか。遊園地の面積などから限界収容人数は定められていないのだろうか。定員が定められていないとすれば、これからでも遅くはない、苛酷な入場者虐待でしかない過密に混雑する東京DLなどに対して法整備すべきだ。熱中症や混雑による傷害事件などの未然防止として、利用者保護の観点から是非とも必要だ。
 同時に、大勢の不特定多数が遊ぶ場に正社員が1割にも満たないというのは無責任そのものではないだろうか。派遣従業者が無責任だというのではない。経営者が無責任だというのだ。

 不特定多数を収容してアトラクション等を行う業者に対しては当然火災時や緊急時に入園客を誘導避難するために、年に何回か定めて訓練するように決められている。しかし避難訓練に参加した人たちが実際の緊急時に派遣の入れ替わりなどにより現場にいなければ訓練実施した意味がない。
 火災責任者は表示されるようにしているが、広大な東京DLなどで一旦緊急事態が起きると大勢の緊急事態に対処するスタッフが必要となるのは明らかだが、彼らに訓練が実施されていなければ単なる烏合の衆に過ぎない。経営者たちは本当に来場者たちの安全を確保しているといえるのだろうか。

 全国の『ゆるきゃら』たちも夏場の苛酷な労働環境を『ゆるきゃら』を地域活性化などと称している愚かな首長たちも真剣に考えた方が良い。中にいる人が熱中症などで倒れてから、「そんなに苛酷だとは知りませんでした」などと馬鹿なコメントを述べないことだ。それなら一度首長たちが真夏の炎天下で着ぐるみを着てパフォーマンスを演じてみることだ。
 東京DLを運営しているオリエンタルも経営陣が着ぐるみの中に入って演じてみたり、経営陣が真夏の園に家族を連れて出かけてみることだ。そして本当に心から愉快だったと経営者の子供たちが歓喜するか、試してみることだ。もちろん顔パスによる列に並ばないでアトラクションに乗ることはなしで、3時間も炎天下で自分の子供たちと一緒に並んでみることだ。


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