飲酒や薬物吸引後の事故に対しては未必の故意として厳罰を科すべきだ。

 昨日も痛ましい事故があった。<北海道小樽市銭函3丁目の市道で13日に女性4人が車にはねられ、3人が死亡した事件で、道警は14日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)と道交法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の疑いで、飲食店従業員、海津雅英容疑者(31)=札幌市西区=を逮捕した>(以上「」引用)
 自動車事故以外で人を三人殺害すれば通常は死刑になる。三人殺害の罪は重く、殺人犯人の命で贖うしかないからだ。しかし、それが自動車運転による殺害の場合は『自動車事故』として『過失致死』扱いとなり、原則的に死刑は適用されない。だから不埒な飲酒時の運転や薬物吸引後の運転が後を絶たない。

 飲酒した場合や薬物吸引後にどのような状態に陥るか、これほどニュースなどで警告されていて知らないはずはない。知らなかったというのなら、免許取得講習や更新時に徹底して飲酒や薬物吸引が判断能力の低下を招き、あるいは運転状況認識に重大な障害をもたらすことを教習させるべきだ。そして『知らなかった』との言い訳を封じて厳罰に処すべきだ。
 むしろ飲酒運転や薬物吸引後の運転は「道路交通法」の適用から外して、一般の刑事事件として刑法を適用すべきだ。当然、今回の小樽市であった事故のように三人も殺害すれば罪状は死刑となる。運転者は自らの命を以て死者に謝罪すべきだ。

 薬物吸引や飲酒して運転することは人間失格だということを刑罰を以て理解させるべきだ。自動車運転中だったからというだけで罪を大幅に軽減する理由は何も見当たらない。突然の暴走車両により命を奪われた人たちの人権は誰が償うのか、死者の人権をもっと尊重すべきだ。
 正常な状態であろうと、自動車のハンドルを握る者は「命懸」だということを決して一瞬たりとも忘れてはならない。それは自分の命もだが、相手の命もハンドル操作に懸かっているという意味だ。
 普通車ですら1トン半もある巨大な鉄の塊が人間の走力を超えたスピードで疾駆している。人が歩く歩道と1メートルもない車道を安全に爆走するのは神業というしかない。これほど危険極まりない移動手段を社会が容認しているからといって、悪乗りして飲酒や薬物吸引後の朦朧とした意識でハンドルを握るのは未必の故意を犯していると断定されて当然ではないだろうか。
 突然の事故で親しい人の命を奪われた人たちの無念さを思えば、早急に法改正を望むしかない。


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