愚かなる20世紀的帝国主義の残党ども。
マレーシア航空機撃墜の調査に国連が動くことになった。<国連安全保障理事会は21日午後、ウクライナ東部のマレーシア航空機撃墜について、包括的な国際調査団受け入れを求める決議案を、15カ国の全会一致での採択した。
決議案はオーストラリアが提案した。まず多くの人命が失われたことを強く非難し、深い遺憾の意を表明。関係国、製造会社などを含む国際調査団の設立、国際民間航空機関(ICAO)との協力を求めている。また事故現場への安全なアクセスと周辺での停戦、武闘組織による調査妨害の阻止、遺体の尊厳と敬意ある取り扱いなどについても求めている。
採決では拒否権を持つ常任理事国ロシアの対応が焦点となっていたが、20日夜に招集された緊急理事会での約3時間に及ぶ話し合いの末、ロシアの合意も取り付けた>(以上『日経新聞』引用)
そもそも航空機撃墜が起こったのはウクライナ東部の親露派が武装蜂起して内乱を演じていたからだ。その動機は東部もクリミア半島と同様にロシアへ帰属させようとする目論見だった。そのために住民投票まで猿芝居を演じたが、キエフのウクライナ政府は認めなかった。
国家が領土の一部を他国へ帰属させる場合は憲法の『領土』既定の変更を伴うものだ。つまり国家の総意として行うべきもので、その地域住民の多数が望んだからといって国家がそれを必ずしも是認するものではない。
その上、ウクライナには旧ソ連時代にモスクワ政府に軍事力で制圧支配されていた歴史がある。ソ連が米国との軍拡競争に敗れ国家破綻したため周辺諸国の支配を諦めてロシア人の軍隊を引き揚げた。その時期に実に多くの周辺少数民族が独立を果たした。
ウクライナは本来タタール人の地だった。そこへ帝政ロシア時代からロシア人が入植していたが、第二次大戦直後にスターリンが強引にタタール人をクリミア半島から追い出し、ロシア人を入植させた。同様にクリミア半島東部にも大量のロシア人を入植させた。
そうした20世紀的帝国主義の残滓がウクライナをはじめロシアの周辺地域に残っている。そこでロシア政府がロシア人を唆してテロから内乱状態を起こしている。チェチェン人の地もそうしてロシアに奪われた。
しかし20世紀的帝国主義が今世紀で受け入れられるはずはなく、ロシア国内の各地でテロが頻発しているのはそうした事情からだ。中国内のテロ多発と実に似通っているのも社会主義的全体覇権主義国家の共通したシュクアなのだろう。
だが国境線を軍事力で変更して、それで本国に利益がもたらされたとして、いかほどのことなのだろうか。多少の利益がもたらされるのと引き換えに、民族間・国家間の軋轢を永遠に抱え込むにと比較しても釣り合って猶もお釣りがくることなのだろうか。
イスラエルとガザ地区の間で起こっていた軍事衝突がイスラエル軍による地上戦にまで発展して500人を超える死者が出ているという。殺し合いまでやって守る国境線とは一体なんだろうか。しかし宗教が絡んでくると理性で判断するわけにはいかないのだろうか。
世界人類は平和を求めている。戦争という人殺しに、人類はうんざりしているはずだ。それでもガキのような陣取り合戦を大人たちが大量殺人破壊兵器を携えて殺し合っている。動物界でこれほど同種殺害の好きな動物は他にない。そういう意味で人類ほど愚かな動物はいないといえる。
そろそろマトモな大人になろうではないか。ロシアは他国に入植させたロシア人を責任を持って時刻に引き取り、無用な侵略をやめようではないか。当然、日本の北方領土に入植させたロシア人もすべて自国に引き取って頂きたい。共同開発などと能天気な戯言を真顔で主張する政治家が日本にいるのには驚きを禁じ得ない。それは未来に紛争の火種を残すことに他ならない、となぜ思い到らないのだろうか。
ともあれ、マレーシア航空機撃墜に関してはロシアが退くべきだ。
決議案はオーストラリアが提案した。まず多くの人命が失われたことを強く非難し、深い遺憾の意を表明。関係国、製造会社などを含む国際調査団の設立、国際民間航空機関(ICAO)との協力を求めている。また事故現場への安全なアクセスと周辺での停戦、武闘組織による調査妨害の阻止、遺体の尊厳と敬意ある取り扱いなどについても求めている。
採決では拒否権を持つ常任理事国ロシアの対応が焦点となっていたが、20日夜に招集された緊急理事会での約3時間に及ぶ話し合いの末、ロシアの合意も取り付けた>(以上『日経新聞』引用)
そもそも航空機撃墜が起こったのはウクライナ東部の親露派が武装蜂起して内乱を演じていたからだ。その動機は東部もクリミア半島と同様にロシアへ帰属させようとする目論見だった。そのために住民投票まで猿芝居を演じたが、キエフのウクライナ政府は認めなかった。
国家が領土の一部を他国へ帰属させる場合は憲法の『領土』既定の変更を伴うものだ。つまり国家の総意として行うべきもので、その地域住民の多数が望んだからといって国家がそれを必ずしも是認するものではない。
その上、ウクライナには旧ソ連時代にモスクワ政府に軍事力で制圧支配されていた歴史がある。ソ連が米国との軍拡競争に敗れ国家破綻したため周辺諸国の支配を諦めてロシア人の軍隊を引き揚げた。その時期に実に多くの周辺少数民族が独立を果たした。
ウクライナは本来タタール人の地だった。そこへ帝政ロシア時代からロシア人が入植していたが、第二次大戦直後にスターリンが強引にタタール人をクリミア半島から追い出し、ロシア人を入植させた。同様にクリミア半島東部にも大量のロシア人を入植させた。
そうした20世紀的帝国主義の残滓がウクライナをはじめロシアの周辺地域に残っている。そこでロシア政府がロシア人を唆してテロから内乱状態を起こしている。チェチェン人の地もそうしてロシアに奪われた。
しかし20世紀的帝国主義が今世紀で受け入れられるはずはなく、ロシア国内の各地でテロが頻発しているのはそうした事情からだ。中国内のテロ多発と実に似通っているのも社会主義的全体覇権主義国家の共通したシュクアなのだろう。
だが国境線を軍事力で変更して、それで本国に利益がもたらされたとして、いかほどのことなのだろうか。多少の利益がもたらされるのと引き換えに、民族間・国家間の軋轢を永遠に抱え込むにと比較しても釣り合って猶もお釣りがくることなのだろうか。
イスラエルとガザ地区の間で起こっていた軍事衝突がイスラエル軍による地上戦にまで発展して500人を超える死者が出ているという。殺し合いまでやって守る国境線とは一体なんだろうか。しかし宗教が絡んでくると理性で判断するわけにはいかないのだろうか。
世界人類は平和を求めている。戦争という人殺しに、人類はうんざりしているはずだ。それでもガキのような陣取り合戦を大人たちが大量殺人破壊兵器を携えて殺し合っている。動物界でこれほど同種殺害の好きな動物は他にない。そういう意味で人類ほど愚かな動物はいないといえる。
そろそろマトモな大人になろうではないか。ロシアは他国に入植させたロシア人を責任を持って時刻に引き取り、無用な侵略をやめようではないか。当然、日本の北方領土に入植させたロシア人もすべて自国に引き取って頂きたい。共同開発などと能天気な戯言を真顔で主張する政治家が日本にいるのには驚きを禁じ得ない。それは未来に紛争の火種を残すことに他ならない、となぜ思い到らないのだろうか。
ともあれ、マレーシア航空機撃墜に関してはロシアが退くべきだ。