自民党の補完政党と自民党になりたかった民主党の人たちと一緒になるのは必然だ。

 前原氏とその仲間が民主党から別れて橋下氏の維新の党と一緒になりそうだという。元々自民党補完政党の維新の会と、民主党内でも自民党になりたかった『消費増税賛成』の前原氏たちとが合体するのは必然だ。そのまま自民党と合体すればなお解り易い。
 彼らには野党を名乗って欲しくない。自民党と何処が異なるというのか、違いを見つける方が困難な政治家グループだ。マスメディアは維新の会を第三の勢力と散々持ち上げたが、彼らの足跡で第三の勢力たる実績があるなら掲げて頂きたい。

 維新の会は石原氏たちと袂を別ったばかりだが、去る人たちがいれば合流する人たちがいて、政界再編だとマスメディアは雑誌などの売り上げを上げるべく永田町騒動を演出しようとしているが、泰山は鳴動もしていないし、鼠ばかりが右往左往しているばかりだ。
 世界は1%対99%の対立になっている。それは資本主義社会のことだけではない。お隣の共産党一党独裁政権の国でも起こっている。権力と金融を握る者たちは強欲な面の突っ張りを隠そうともしないで、民の富を掠め取って蓄財にいそしんでいる。それは日本の企業でも同様だ。

 日本の経営者たちも欧米の経営者並みの年報を手にして恥じなくなった。日産のゴーン氏は日本人ではないから平気かもしれないが、年俸が10億円に達するのか否かが焦点だという。狂気じみた話しだし、彼が恥を感じないとしても恥じの文化のない国の人だから当然だと思っているのだろう。
 彼らが手にする高額年報は労働者たちが働いて実現出来た企業収益そのものだ。その分配に労働者も与るべきだが、小泉・竹中コンビによる構造改革が新自由主義的発想をこの国の経営者たちにも植え付けて、恥の文化を破壊してしまったようだ。それでもトヨタの社長の年俸は1億円余というから少しはマトモなのかも知れない。しかしそれでも一般労働者からすれば想像を絶する宝くじレベルの話だ。

 1%対99%の対立は米国ウォールストリートだけの地域限定の対立ではない。金融はすばやく国境を越えて、瞬時に弱者の肉を食い散らかす。お隣の韓国は米国ハゲ鷹によって食い荒らされた残滓の国だ。彼の国の銀行資本の外国持ち株比率を見ればよい。彼の国を代表する大企業の外国による持ち株比率を見ればよい。
 そして彼の国の雇用労働実態を仔細に検証すれば背筋が寒々とするはずだ。それが米国とFTAを締結した国の実態だ。FTAの他国参加型がTPPだ。TPPの実質は米国と日本のFTAだ。日本は安倍能天気隷米政権により1%対99%の対立の総仕上げ段階に追い込まれている。

 この国の官僚たちやマスメディア関係者たちは1%の側に立てると踏んでTPPを推進している。大企業経営者もそうだし、裏で経営者たちと握手している連合の幹部たちも1%の側に立てると踏んでいるのだろう。しかし分け前を多くするには仲間を潰して増やさないことだ。ハゲ鷹たちがそんな簡単な算式を忘れているとは思えない。韓国の二の舞になるのが関の山だろう。
 99%の側に立つと決意し、政治家の政治家たる使命を認識した人たちは真の第二局樹立に小沢一郎氏の許に集結すべきだ。嘴の黄色いヘナチョコ政治家たちの政治家ゴッコで一体何ができるというのだろうか。検察官僚による情報操作と捜査権と逮捕権を悪用した国策捜査と、マスメディアの総力を挙げたバッシングに三年有余も耐えた政治家が日本にいただろうか。彼なら出来る、いや小沢氏でなければ99%の側に立つ政治をこの国に樹立することは困難だ。

 前原氏たちが50人の仲間を引き連れて民主党から分かれるのは大歓迎だ。自民党になりたかった民主党の国会議員たちが維新の会という自民党の補完政党と合流するのは水が高きから低きへ流れるのと同じぐらいに自然なことだ。


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